無料ブログはココログ

新作映画分析

  • 映画・音楽分析研究所 所長 宮城正樹
    1→新作含む公開前映画の批評分析を、1日1本を毎日行います。関西発なので、あえて関西弁にて批評いたします。2009年12月11日よりスタートし、5年連続を突破しましたが、2015年5月中旬より、週3~4作更新といたします。厳選した作品分析を、お楽しみください。 2→不定期となりますが、新作映画の出演者・監督・スタッフらのインタヴューや取材記事、CDアルバムやシングルのレコ評、DVD評に、小説・書籍評、各種の分析批評なんぞをいたします。

音楽・小説分析


« 「草原の河」⇒チベット舞台の中国映画 | トップページ | イラン映画「人生タクシー」 »

2017年5月 4日 (木)

「カフェ・ソサエティ」⇒ウディ・アレン監督の新作

Photo
アレン節三角関係ラブ・ストーリーの快作品だ

ハリウッドとニューヨークを結ぶ、恋の行方はいかに?

http://www.movie-cafesociety.com

5月5日の「こどもの日」から、TOHOシネマズみゆき座、大阪ステーションシティシネマほか、全国ロードショー。

本作は、2016年製作の、アメリカ映画96分。

文=映画分析評論家・宮城正樹

ⓒ2016 GRAVIER PRODUCTIONS, INC.

5_2
ウディ・アレン監督らしさに満ちた、三角関係ラブ・ストーリーの快作。

アレン作品のベスト&カルトは、かつても披露しましたが、

今回はラブ・ストーリーに特化した、アレン監督の、

マイ・ベスト&カルト・スリー(各順不同)を、披露いたします。

6_2
●ベスト⇒①マンハッタン(1979年)②アニー・ホール(1977年)③ミッドナイト・イン・パリ(2011年)

●カルト⇒①本作②カイロの紫のバラ(1985年)③世界中がアイ・ラヴ・ユー(1996年)

●ベスト①ベスト②の、NYラブ・ストーリーから始まり、

イタリア・ヴェニスに出っ張って、一部ラブも披露したカルト③以降、

21世紀には、ヨーロピアン・ラブを披露。

その最高傑作が、ベスト③でありましょうか。

1_2
その一方で、映画に根ざした、ラブ・ストーリーも、時おり披露してはります。

共に1930年代を背景に、観客側の映画への、感情移入による夢想的ラブのカルト②、

対して、本作カルト①は、映画製作側からのアプローチです。

ユーロものを、撮り上げ続けてきたアレン監督が、再びNYものへと回帰するスタイルを、

ハリウッド映画界を経由にして描いた、いわゆる、

アレン監督の、集大成的三角ラブに、着地するような作品でありましょうか。

3_2
まずは、ハリウッド映画業界での、三角関係が描かれます。

業界の名エージェントとなってる叔父(スティーヴ・カレル)を頼って、

NYから青年(ジェシー・アイゼンバーグ)がやって来ます。

8_2
でもって、青年は叔父の秘書(クリステン・スチュワート)と知り合い、仲を深めてゆくんやけど、

やがて彼女は、自分には恋人がいると告白します。

ちゅうことで、その恋人との、いわゆる三角関係が描かれるんやけど、その恋人と申せば…。

ネタバレになるかどうかは、ビミョーですが、まあ、大たい予想できるんやないかな。

7_2
でもって、失恋した青年は、NYに戻り、兄が経営していたナイトクラブを引き継いで、大繁盛へと導きます。

美女(ブレイク・ライブリー)とも結婚して、コドモまで儲けて…。

でもしか、その後、恋の波乱万丈てヤツが、待ち受けておりましたがな。

4_2
ユニークにも、とことん三角関係、そして、恋の行く末・結末にこだわる、ウディ・アレン節が、徹底された作品でありました。

好みは無論、分かれるかもしれませんが、

これはもはや、アレン監督の専売特許としか、言えない作りになっとります。

2_2
ジェシー・アイゼンバーグの、いつもながらの、クセのないフツーの青年ぶり、

対して、悲喜こもごもを、明るさを主調に、絶妙に演技するクリステン・スチュワート。

アレン作品のアクトレス・ディーヴァ性に、メッチャマッチした演技ぶりでありました。

9_2
タイトに繰り出される、ナレーションのリズムに加え、

ジャジーなサントラ使いなども、見事なフックになった快作です。

« 「草原の河」⇒チベット舞台の中国映画 | トップページ | イラン映画「人生タクシー」 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1308338/70458757

この記事へのトラックバック一覧です: 「カフェ・ソサエティ」⇒ウディ・アレン監督の新作:

« 「草原の河」⇒チベット舞台の中国映画 | トップページ | イラン映画「人生タクシー」 »