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新作映画分析

  • 映画・音楽分析研究所 所長 宮城正樹
    1→新作含む公開前映画の批評分析を、1日1本を毎日行います。関西発なので、あえて関西弁にて批評いたします。2009年12月11日よりスタートし、5年連続を突破しましたが、2015年5月中旬より、週3~4作更新といたします。厳選した作品分析を、お楽しみください。 2→不定期となりますが、新作映画の出演者・監督・スタッフらのインタヴューや取材記事、CDアルバムやシングルのレコ評、DVD評に、小説・書籍評、各種の分析批評なんぞをいたします。

音楽・小説分析


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2017年4月28日 (金)

「笑う招き猫」⇒松井玲奈・清水富美加共演

1
女性アイドル映画の、ユニークなカタチを示す

漫才映画・女の友情ものとしても、画期的な仕上げぶりだ

http://www.waramane.jp/

4月29日の「昭和の日」から、DLEの配給によりまして、新宿武蔵野館、シネ・リーブル梅田などで、全国順次のロードショー。

本作は、2017年製作の、日本映画127分。

文=映画分析研究所 所長 宮城正樹

ⓒ山本幸久/集英社・「笑う招き猫」製作委員会

2
清水富美加は、イロイロあってドロップ・アウトしましたが、

元SKEの松井玲奈は、現役バリバリ。

おそらく、本作は、女アイドル相棒映画として、作り上げようとしたものでありましょう。

そして、その狙いは、ものの見事に的中しておりました。

3
女相棒友情ものとしても、21世紀の邦画に限定しますれば、

マイ・ベスト的には、宮崎あおいと中島美嘉の「NANA」(2005年製作)と、

深田恭子と土屋アンナの「下妻物語」(2004年)に、

勝るとも劣らない、3本指に入るような仕上がりでした。

4
さらに、本作の作品性を見ていきますと、

漫才・落語のヒューマン・ドラマとしての作りでは、

ラストでフルで2人の漫才を披露するのは、

その種の映画の中でも、凄くドラマティックでありました。

5
加えまするに、本作の原作は、青春ものが多い「小説すばる新人賞」をゲットした小説です。

その意味では、同じような小説が原作となり、高評価を得た「桐島、部活やめるってよ」(2011年)に見られた、

青春映画の在り様が、見受けられます。

6
漫才コンビ・アカコ(清水富美加)とヒトミ(松井玲奈)の、出会いから、コンビ結成・解消・再結成までを、

大学生時代含む、過去の多彩なエピソードを、

カットバック的に絡めながら、進行するスタイルは、

まさに映画的作術劇の、真骨頂と言えましょう。

7
清水富美加と松井玲奈の、演技コンビネーションぶりが見事です。

時に激する、エキセントな演技を見せる松井玲奈。

対して、清水富美加は、主に穏和で柔和。

この対比ぶりが、冴えていました。

8
2人を支える、バイ・プレーヤー陣も強力。

全員が、人情味ある、好感あふれる演技ぶりを示しています。

2人を発掘した、名マネージャー役の「東京03」の角田晃広しかり、

2人の大学生時代の男友達役の、前野朋哉や浜野謙太しかり、

清水富美加を応援する、母役の戸田恵子しかり。

9
つまり、人情系喜劇としても、松竹映画にも負けない仕上げぶりなんです。

清水富美加ちゃん、「寅さん」や「浜ちゃん」のキャラが、見え隠れするような好感度の良さが、時おり見られました。

10
ラストロールで流れる、Mrs. GREEN APPLEの「どこかで日は昇る」の、

キャッチーなポップロック・ナンバーなども、

爽快な余韻に浸れる、ポイントでありました。

11
何はともあれ、ラストで披露する、2人の集大成とも言える漫才は、笑いと共に、胸を熱く焦がしました。

このクライマックスを見るためにこそ、リピートしたいと思えるくらいでした。

ぜひとも、ゴールデンウイークに、感動してもらいたい作品です。

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