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新作映画分析

  • 映画・音楽分析研究所 所長 宮城正樹
    1→新作含む公開前映画の批評分析を、1日1本を毎日行います。関西発なので、あえて関西弁にて批評いたします。2009年12月11日よりスタートし、5年連続を突破しましたが、2015年5月中旬より、週3~4作更新といたします。厳選した作品分析を、お楽しみください。 2→不定期となりますが、新作映画の出演者・監督・スタッフらのインタヴューや取材記事、CDアルバムやシングルのレコ評、DVD評に、小説・書籍評、各種の分析批評なんぞをいたします。

音楽・小説分析


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2017年4月18日 (火)

「バーニング・オーシャン」⇒実話パニック・ムービー

1
マーク・ウォールバーグらの、ヒロイズムがカッコイイ

パニック・ムービーの驚愕がある快作品だ

http://burningocean.jp

4月21日のフライデーから、KADOKAWAの配給によりまして、全国ロードショー。

本作は、2016年製作のアメリカ映画107分。

文=映画分析評論家・宮城正樹

ⓒ2016 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.

2
本作はいわゆる、パニック・ムービーであります。

パニック・ムービーといえば、それまでにもそれなりにあったのですが、1970年代に、

ハリウッドで一大ムーブメントを巻き起こした、ジャンルであります。

そんな70'sハリウッド・ムービーの、順不同のマイ・ベスト・スリーは、

船舶パニックの「ポセイドン・アドベンチャー」(1972年製作)、

高層ビル火災の「タワーリング・インフェルノ」(1974年)、

ディザスター・ムービー地震の「大地震」(1974年)、

加えるなら、航空パニック「エアポート'75」(1974年)でしょうか。

3
その後、多彩に出てきたパニック・ムービーですが、

1970年代に、ほとんどのバリエーションが、形成されていました。

あの歴史的映画「タイタニック」(1997年)でさえ、船舶パニックの範疇に入ります。

さてはて、ミレニアムを含めた21世紀の、パニック・ムービーは、どないなっているのでしょうか。

そんなアメリカン映画の、マイ・ベスト&カルト・スリー(各順不同)を、

手前勝手思いつくままに、披露してみますと…。

4
●ベスト⇒①ハドソン川の奇跡(2016年・弊ブログ分析済み)②キング・コング(2005年)③デイ・アフター・トゥモロー(2004年)

●カルト⇒①本作②2012(2009年)③パーフェクト・ストーム(2000年)

●ベスト②などの、モンスター・パニックは、人気ジャンルですが、

ディザスター・パニックの、ベスト②③カルト③も、あなどれない出来。

でもって、本作は、航空パニックベスト①と同様の、実話をベースにした作品であります。

5
実話である点以外では、本作は、パニック・ムービーの基本ラインを、きっちりと押さえた作品でありました。

群像劇的ムービー調しかり、ディザスター調に加え、人為的パニックも加えた複合タイプ。

火災パニックを、メインに据えた「タワーリング・インフェルノ」以上に、

電撃的・衝撃的な内容になっています。

6
何はともあれ、セット撮影の粋を見せる点が、まずはスゴイ。

パニック・ムービーには、つきもののセット撮影ながら、

海底油田の造形ぶりは、ハンパやありませんでした。

7
CGなしで、ここまで見せるスタイルは、

1970年代パニック・ムービーにも、そうそうなかったスタイルであります。

8
演技陣について。マーク・ウォールバーグの、ヒロイズム描写が、カッコよかった。

ストレートなヒロイズムではありません。

イロイロ悩みつつ、退けを見せつつも、徐々にヒューマニズム・ヒロイズムを見せてゆくタッチは、

「ダイ・ハード」シリーズ(第1弾は1988年)などと同様に、

この種の映画のハイライトであり、見どころでありましょう。

10
実話であるだけに、細かい部分における、リアリティーもまた、面白い。

事故中にシャワーを浴びていた、カート・ラッセルの被害描写など、

単なるパニック・ムービーにはない、詳細な描写です。

9
実話映画で比較すれば、評論家受けの高かった「ハドソン川の奇跡」と比べても、決して遜色のない仕上げ。

特に、群像劇タッチやアクションや、パニック・シーンは、「ハドソン川…」より強烈でした。

実話ベースながら、パニック映画のお手本とも言える本作。

みんなで胸ワクで、見に行きたい快作です。

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