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新作映画分析

  • 映画・音楽分析研究所 所長 宮城正樹
    1→新作含む公開前映画の批評分析を、1日1本を毎日行います。関西発なので、あえて関西弁にて批評いたします。2009年12月11日よりスタートし、5年連続を突破しましたが、2015年5月中旬より、週3~4作更新といたします。厳選した作品分析を、お楽しみください。 2→不定期となりますが、新作映画の出演者・監督・スタッフらのインタヴューや取材記事、CDアルバムやシングルのレコ評、DVD評に、小説・書籍評、各種の分析批評なんぞをいたします。

音楽・小説分析


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2017年3月23日 (木)

日本映画「まんが島」

1
漫画家たちの執念とサバイバルを描く、トンデモナイ作品

日本のインディーズ映画のプライドが見え隠れする作品だ

http://manga-jima.com/

3月25日の土曜日から、インターフィルムの配給によりまして、新宿K's cinemaで、全国順次のロードショー。

本作は、2016年製作の日本映画107分。

文=映画分析評論家・宮城正樹

ⓒ2017守屋文雄

2
いきなりやけど、漫画家たちを描いた邦画の、マイ・ベスト&カルト・スリー(各順不同)を披露いたしますと…。

●ベスト⇒①トキワ荘の青春(1996年製作)②バクマン。(2015年・弊ブログ分析済み)③ゲゲゲの女房(2012年・ブログ分析済み)

●カルト⇒①本作②グーグーだって猫である(2007年)③これでいいのだ!!映画★赤塚不二夫(2011年)

3
●実在の漫画家を描いたベスト③カルト③、群像劇のベスト①など、

この種の映画では、実在系が主流となっていましたが、

フィクションとしての、漫画家の生き方を描いた映画が、21世紀以降に、出てきております。

漫画家役・小泉今日子の、愛猫とのエピソードを描くカルト②、

「少年ジャンプ」に寄稿する若者たちの、熱き情熱を描いたベスト②。

それぞれ漫画家ヒロイン映画、青春群像劇となった2作ですが、

4
本作は、さらに破天荒に、漫画家ものだけやなく、他ジャンルとのシンクロナイズを、追求した作品となりました。

そのイチバンのポイントは、島ものサバイバル映画であります。

漫画家の執念や狂気と、サバイバルものをシンクロさせるやなんて、もちろん、かつてありません。

5

そして、いろんな漫画のアイデアが語られます。

ベスト②ではあったけど、そういうのんも、あんましありません。

AV女優がタイムスリップして、卑弥呼になって活躍する話とか、

江戸時代の遊女と大量のウンコの話やら、

消防士の宇宙での、SFラブ・ストーリーやら、

そういう奇妙奇天烈な話が、披露されてまいります。

6

でもって、島での食を巡るサバイバルも、破天荒な作りになっとります。

ここぞとゆう時の、逼迫系のクローズアップ、

手持ちカメラによる、アクション・シーン、

タイトな黒場シーンの挿入、

洞窟内からのタイトなカットなど、映画撮影的リズムにも、それとなくハマりました。

蛇・ヤギ・イモリなどの登場や、自然描写の描き込みもOK。

また、パーカッションをベースにしたサントラ使いも、作品性に合っていたし、

個人的には、むくつけき男たちばかりが、出演する中において、

アイドルチックな美少女が、チョイ出演するとこなんかに、ハッとさせられてしまいましたがな。

7
メジャー作品では描かれない、フレイバーがあふれています。

インディーズ映画界の心意気やプライドを、示す作品でありましょう。

「キツツキと雨」(2010年・ブログ分析済み)の脚本家・守屋文雄が、構想10年の本作を、映画初監督いたしました。

10年の想いが、トンデモ放出されております。

ワケ分からん映画やんと、一蹴するには、何とも言えない熱気に、あおられまくる作品。

これぞ、インディーズ映画の粋でありましょう。

拡大系ではありませんが、みなさん、ぜひ映画館で体感してくだされ。

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