イタリア映画「おとなの事情」
7人組に、こだわったとこも面白い
3月18日の土曜日から、アンプラグドの配給によりまして、新宿シネマカリテほか、全国順次のロードショー。
本作は、2016年製作の、イタリア映画96分。
文=映画分析評論家・宮城正樹
いきなりやけど、室内劇映画の、マイ・ベスト&カルト・スリー(各順不同)をば、思いつくままに披露いたしますと…。
●ベスト⇒①十二人の怒れる男(1957年製作・アメリカ映画・モノクロ)②抵抗(1956年・フランス・モノクロ)③エイリアン(1979年・アメリカ)
●カルト⇒①本作②8人の女たち(2002年・フランス)③12人の優しい日本人(1991年・日本)
裁判所のベスト①カルト③、刑務所のベスト②、宇宙船内のベスト③。
そして、真の意味での、家屋の室内劇となった、本作とベスト②。
さらに、室内劇とは申せ、多彩なジャンル作があるんやなー、ちゅうとこに驚かされましたがな。
ミステリーのベスト①、サスペンスのベスト②、SFのベスト③、ミュージカルのカルト②、コメディのカルト③。
そして、本作は、ロバート・アルトマン監督的な、群像劇となりました。

さらに、本作は、「七人の侍」(1954年・日本)から始まった、“7人”とゆうとこに、こだわった作品となりました。
幼なじみとゆう、夫婦3組と1人の独り者の、7人とゆう設定だす。
そんな7人が、スマートフォンとゆう、21世紀的ツールを、ある種の狂言回し的小道具にしもって、
人間関係のイロイロを、あぶり出してゆくナンチュー、トンデモ・ユニークな、室内劇となっておます。

21世紀のイタリア男優・女優たちの、室内劇的な心理の綾を織りなすところの、
見事な演技力をば、魅せてもらえるような、快作となっておりま。
21世紀のイタリア映画の、真骨頂を見せてくれはるんだす。
ぜひとも、みなはん、映画館へ見に行ってくだされ。
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