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新作映画分析

  • 映画・音楽分析研究所 所長 宮城正樹
    1→新作含む公開前映画の批評分析を、1日1本を毎日行います。関西発なので、あえて関西弁にて批評いたします。2009年12月11日よりスタートし、5年連続を突破しましたが、2015年5月中旬より、週3~4作更新といたします。厳選した作品分析を、お楽しみください。 2→不定期となりますが、新作映画の出演者・監督・スタッフらのインタヴューや取材記事、CDアルバムやシングルのレコ評、DVD評に、小説・書籍評、各種の分析批評なんぞをいたします。

音楽・小説分析


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2017年3月21日 (火)

フランス映画「未来よ こんにちは」

Photo
イザベル・ユペールの、最高傑作となったヒロイン映画

女優監督ミア・ハンセン=ラブの、最高傑作にも

http://www.crest-inter.co.jp/mirai/

3月25日のサタデーから、クレスト・インターナショナルの配給によりまして、Bunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネ・リーブル梅田やらで、全国順次のロードショー。

本作は、2016年製作の、フランス・ドイツ合作の102分。

文=映画分析評論家・宮城正樹

2
3月1日付けでも披露いたしましたが、本作は、今年の洋画マイ・ベストテン級の作品になった作品です。

何はともあれ、フランスのヒロイン映画として、歴史的な傑作となりました。

その主演女優イザベル・ユペールのネーさんの、

自然体を究極なスタイルで突き詰めた、神がかり的とも言える演技ぶりに、脱帽してしもた映画であります。

4
ユペールが演じるのは、高校で哲学を教える先生役。

生徒との関係性はモチ、三世代にわたる家族のキズナにも、言及してゆく、メッチャ素晴らしい作品になっとります。

女優の母、娘、教え子などとの関係性において、あくまで自然体を旨に演じて、

かつては作り込んだ演技性で、ボクたちを魅了したユペールながら、

作り込まないこの演技は、間違いなく、彼女の最高傑作となりました。

3
そして、ミア・ハンセン=ラブ女優監督の、最高傑作にもなっとります。

ユペールの最高演技を演出し、

でもって、細部のいろんなところで、映画ファンに遡及する、見事なフックを披露しています。

5
特に、ボクの胸にきたのは、劇中で流れる、ボブ・ディランに影響を与えた、ウディ・ガスリーの名曲でした。

「ウディ・ガスリーわが心のふるさと」(1976年製作・アメリカ映画)なんてゆう映画もありましたが、

そんなウディ・ガスリーの人生と、ユペールの人生が何やら相通じるものがあるやん、な作りがお見事。

で、哲学的講義的にも、ルソーやパスカル「パンセ」が、ドラマ的にも、シンクロするような作りを施しています。

6
個人的には、死んだ母が残した、大型クロネコとユペールのキズナぶりが、はからずもココロにきました。

とゆうことで、今年のベストテン級映画を、映画館でお楽しみくだされ。

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