無料ブログはココログ

新作映画分析

  • 映画・音楽分析研究所 所長 宮城正樹
    1→新作含む公開前映画の批評分析を、1日1本を毎日行います。関西発なので、あえて関西弁にて批評いたします。2009年12月11日よりスタートし、5年連続を突破しましたが、2015年5月中旬より、週3~4作更新といたします。厳選した作品分析を、お楽しみください。 2→不定期となりますが、新作映画の出演者・監督・スタッフらのインタヴューや取材記事、CDアルバムやシングルのレコ評、DVD評に、小説・書籍評、各種の分析批評なんぞをいたします。

音楽・小説分析


« ジャパニメーション「ひるね姫~知らないワタシの物語~」 | トップページ | 「パッセンジャー」⇒ハリウッドSF映画最新版 »

2017年3月17日 (金)

「3月のライオン 前編」⇒週末日本映画劇場

3
将棋士青春映画の、かつてない濃厚なヒューマン・ドラマ

家族・仲間など、人と人のキズナ描写が、素晴らしい作品

http://www.3lion-movie.com

3月18日の土曜日から、アスミック・エースと東宝の配給によりまして、全国ロードショー。

後編は4月22日公開。

文=映画分析研究所 所長 宮城正樹

ⓒ2017 映画「3月のライオン」製作委員会

将棋対決映画なんてゆうたら、

室内劇がダラダラ続いて、映画的アクションや躍動に欠けてしもて、オモロナイんとちゃうん?なんて思われがちですが、

本作は、全然違う。

とゆうか、本作でも映るけど、

Eテレでやってるような、盤面を映すだけの、将棋対決映像なんかのイメージが強いゆえに、そう思てまうんやろけど、

将棋士映画をちょっとでも見れば、イメージはガラリと変わるはずです。

31
タイトル数は少ないんやけど、そんな将棋士日本映画の、マイ・ベスト・スリー(順不同)を言いますと…。

①王将(1948年製作・モノクロ)②本作③とらばいゆ(2001年)

●将棋対決シーンこそ、この種の映画の見せ場ではあるのですが、

やはり、将棋士人間ドラマとしての、深掘り具合こそ、同じくらい重大でありましょう。

①や、スリーをはずしましたが、「王手」(1991年)「聖の青春」(2016年)、

加えて、邦画唯一の女性棋士もの③も、人間ドラマ性を重視しています。

32
本作は、上記に挙げた作品の、人間ドラマ性はもちろん、孤独な男棋士ものが多い中において、

血族の家族のいない主人公なのに、主人公と赤の他人の家族やら、いろんな仲間たちのキズナぶりが、

しんみりしっとりと、感動できる内容になっとります。

一方で、いがみ合う中での、キズナの模索もあり、

その対置・対比描写も、ドラマティックであります。

34
でもしか、言うまでもなく、棋士対局シーンが、大きな見どころであり、

本作も、そこんとこは、ハズしてはりません。

単に対局を見せるだけやなく、棋士の心理描写、駆け引き具合の妙、

さらに、心理的イメージ情景シーンや、過去の追想なども取り込んで、

単一な室内劇調の枠を、超えるような作りを施しています。

特に、名人役・クールな加瀬亮との対局で見せる、佐々木蔵之介の心理風景シーンには、目を瞠りました。

33
演技陣の中で、ベテラン陣は別にして、ボクの目を引いたのは、主人公・神木隆之介はもちろんやけど、

初の悪女チックな有村架純やったり、いつでも明るい倉科カナやったり、

メーキャップ・VFXを使って、デブちゃんになった、演技派・染谷将太やったり…。

清原果耶ちゃんの、正統アイドルチックも良かった。

35
今どきのコミック原作ですが、コミック原作らしいスポ根もの風のノリに加え、

コミックらしからぬリアリティーに、細部を含めて魅せられました。

前編・後編合わせて、4時間以上の大作を、ぜひ劇場でお楽しみくだされ。

« ジャパニメーション「ひるね姫~知らないワタシの物語~」 | トップページ | 「パッセンジャー」⇒ハリウッドSF映画最新版 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1308338/69948839

この記事へのトラックバック一覧です: 「3月のライオン 前編」⇒週末日本映画劇場:

« ジャパニメーション「ひるね姫~知らないワタシの物語~」 | トップページ | 「パッセンジャー」⇒ハリウッドSF映画最新版 »