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新作映画分析

  • 映画・音楽分析研究所 所長 宮城正樹
    1→新作含む公開前映画の批評分析を、1日1本を毎日行います。関西発なので、あえて関西弁にて批評いたします。2009年12月11日よりスタートし、5年連続を突破しましたが、2015年5月中旬より、週3~4作更新といたします。厳選した作品分析を、お楽しみください。 2→不定期となりますが、新作映画の出演者・監督・スタッフらのインタヴューや取材記事、CDアルバムやシングルのレコ評、DVD評に、小説・書籍評、各種の分析批評なんぞをいたします。

音楽・小説分析


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2017年2月15日 (水)

「天使のいる図書館」⇒爽快なヒロイン映画

1
奈良ロケによる、ヒロイン映画の快作

「朝ドラ」チックなテイストが、メッチャさわやか

http://www.toshokan-movie.com/

2月18日の土曜日から、ユナイテッド・エンタテインメントの配給により、シネマート新宿、大阪ステーションシティシネマやらで、全国順次のロードショー。

本作は、2017年製作の日本映画108分。

文=映画分析評論家・宮城正樹

2
ⓒ2017「天使のいる図書館」製作委員会

ヒロイン映画は、古来より、映画の1ジャンルと言ってもいいくらい、メッチャ輩出されてきました。

日本映画でも、ものすごいタイトル数があります。

さて、そんな中で、地方ロケに限定した場合は、どないなるのか。

いや、それでも、モノゴッツーな数がある。

では、近畿地方に限定した場合はどうか。

いやはや、それでも多い。では、大阪と京都をはずしたら…。

ちゅうことで、そんな設定での、地方ヒロイン映画の、マイ・ベスト&カルト・スリー(各順不同)を、思いつくままに、披露いたしますと…。

3
●ベスト⇒①紀ノ川(1966年)②もがりの森(2007年)③ハッピーアワー(2015年)

●カルト⇒①本作②幻の湖(1982年)③神戸在住(2015年・弊ブログ分析済み)

●3世代にわたるヒロインを、大河ドラマ的に描いたベスト①や、

神戸ロケの、コンテンポラリーなベスト③など、3時間前後の長尺映画に、ボク的には、つい魅せられてまいますし、

また、奈良ロケ映画を撮り続けた、河瀬直美監督の、ベスト②など、

世界の映画祭で受賞した作品も、確かに映画的には、仕上げは良好ではあります。

4
でもしか、1960年代から脈々と続く、NHKの「朝ドラ」の、地方ロケ・ヒロイン・ドラマは、

映画やないけども、日本の女優主演ドラマの、国民的人気を得るものとして続き、

21世紀になってからは、さらにその威力を、強靭なものとしてきていますが、

その手法といえば、実は、映画の方が、ずーっと昔から、描いてきているのです。

滋賀ロケのカルト②は、ホンマにカルトにふさわしい怪作やけど、

カルト③と本作は、そういう朝ドラ調と、シンクロナイズする映画でありましょうか。

5
ヒロイン役は、小芝風花ちゃん。

図書館司書役でして、図書館勤めでいえば、「海すずめ」(2016年・弊ブログ分析済み)の、武田梨奈ちゃんと同じやけど、

こちらはもっとずっと、個性的なキャラクター。

説明的に読むようなセリフを、意図的にやり、香川京子と交流し、徐々に観客みんなの、好感度を高めてゆく、ヒロイン役でありまして、

朝ドラのヒロインとしても見ても、全く遜色なき演技ぶりを、披露しています。

単に好感を呼ぶなら、マットーな役柄をストレートにやればいいのだけれど、彼女の場合は違っております。

本作は、そのあたりをじっくりとっくりと、見ていただきたい映画でありましょう。

6
香川京子の自然体、森本レオのナイーブなど、シブミな役者のサポートを得て、

風花ちゃんは、内省的から開放的までの演技を、変幻にじっくりと、披露してゆきます。

ギター・バンドなフォーク、ソウルチックなブラス入り、アップテンポ・ナンバーなどの、

歌ものサントラの、ノリの良さに加え、

劇中では「夜明けのうた」(1964年・オリジナル歌手は岸洋子)が、

ドラマ・ポイント的に、岸洋子と同時代に活躍した、映画女優・香川京子に歌われたり、サントラ的に使われたりしています。

7
何はともあれ、実写版「魔女の宅急便」(2014年)でキキ役主演し、

朝ドラでも、「あさが来た」で、波瑠の娘役をやった、小芝風花ちゃんの魅力に、グッときた作品でした。

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