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新作映画分析

  • 映画・音楽分析研究所 所長 宮城正樹
    1→新作含む公開前映画の批評分析を、1日1本を毎日行います。関西発なので、あえて関西弁にて批評いたします。2009年12月11日よりスタートし、5年連続を突破しましたが、2015年5月中旬より、週3~4作更新といたします。厳選した作品分析を、お楽しみください。 2→不定期となりますが、新作映画の出演者・監督・スタッフらのインタヴューや取材記事、CDアルバムやシングルのレコ評、DVD評に、小説・書籍評、各種の分析批評なんぞをいたします。

音楽・小説分析


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2017年2月10日 (金)

「愚行録」

Photo
記者役・妻夫木聡が、一家惨殺事件の真相を追うミステリー

嫌なことをやる人々が、続々登場する群像劇ミステリーだ

http://www.gukoroku.jp

2月18日の土曜日から、ワーナー・ブラザース映画とオフィス北野の配給により、全国ロードショー。

本作は、2017年製作の、日本映画120分。

文=映画分析研究所 所長 宮城正樹

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ⓒ2017「愚行録」製作委員会

刑事ではない人が、いろんな人に、事件の話を聞いていく、

あるいは、群像劇的タッチで展開していく、

そんなミステリーとゆうのは、いかがなもんでしょうか。

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昨年の日本映画の、マイ・ナンバーワン「怒り」も、この種のタイプのミステリーでした。

そこで、この種の邦画ミステリーの、マイ・ベスト&カルト・スリー(21世紀製作分に限定・各順不同)を、

思いつくままに、披露してみますと…。

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●ベスト⇒①怒り(2016年製作)②本作③理由(2004年)

●カルト⇒①悪人(2010年)②告白(2010年)③クライマーズ・ハイ(2008年)

●ベストとカルトの仕切りは曖昧でして、ベスト6にしてもいいのですが、気ままに区分いたしました。

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読んで嫌なあと味がある、イヤミス原作映画の、元祖とも言えるカルト②。

でもしか、本作では、そのイヤミス度が、かなりとアップ(!?)いたしました。

本作にも出てる、妻夫木聡と満島ひかりが、主演・出演したカルト①ですが、

本作では、その時の演技よりも、複雑な演技力が増しています。

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新聞記者のカルト③、フリーのルポ・ライターのベスト③、そして本作は、雑誌記者が主人公ですが、

スクープ狙いのカルト③ベスト③とは、ビミョーに違い、

本作はかなりの、変型なタッチになっている点に、ご注意ください。

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さてはて、チョイとストーリーを、追ってみましょうか。

写真上から2枚目から、ほぼ順番に、ストーリー順に画像を並べてみました。

予告編も、上記映画の公式ホームページへの、アクセスで見られますが、

画像だけで、予想してみるのも面白い。

けど、いちおうゆうてみます。

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父母娘の3人一家惨殺事件が、迷宮入りとなり、

雑誌記者の妻夫木のアニキは、事件関係者たちに、今なおしつこく聞き回ろうとするのですが、

しかし、本作は、そんな妻夫木の妹(満島ひかり)が、育児放棄で警察に逮捕され、

女弁護士(濱田マリ)と共に、面会に行って話し合うところが、冒頭にあります。

面会後に、妻夫木と弁護士が帰るシーンが、写真2枚目です。

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ほんでもって、次には、妻夫木が関係者に聞くシーンへ。

殺人現場へ行き(3枚目)、殺された旦那(小出恵介)の会社の同僚に聞き(4枚目)、

その同僚との、過去の逸話(5枚目)が映され…。

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でもって、お次は、殺されたヨメ(松本若菜)の、大学時代の友達(臼田あさ美・6枚目)の元へ。

そして、ヨメの大学時代の過去(7・8枚目)が、カットバックされてゆくとゆうような流れです。

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過去と現在をシンクロさせる、この手の映画のお手本的構成ながら、謎が謎を呼ぶ作りは見事でした。

愚行のタイトル通りに、嫌な気分の悪いことを、やる人たちが、次々に出てまいります。

しかも、よくありそうな例が出て、ひょっとして、ボクやみなさんも、既視感を覚えるかもしれません。

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そして、演技陣が気分の悪さを助長するような、見事に「カンジわるー」な演技を、披露し続けます。

カッコイイヒロイズムを、体現すべきな妻夫木さえにも、トンデモサプライズが待っているんです。

さらに、満島ひかりの鬼気迫る怪演技は、今年の助演女優賞確定級の演技振りでしょう。

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バスに乗る妻夫木の、横移動撮影の冒頭シーンとラスト・シーン。

見終わって考えるに、作品性を示すこの2シーンは、巧妙かつ印象的だったと思います。

長編映画デビュー作ですが、石川慶監督の才気が、いきなりあふれている快作です。

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とゆうことで、今年の日本映画の、マイ・ベストテン級の映画でした。

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