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新作映画分析

  • 映画・音楽分析研究所 所長 宮城正樹
    1→新作含む公開前映画の批評分析を、1日1本を毎日行います。関西発なので、あえて関西弁にて批評いたします。2009年12月11日よりスタートし、5年連続を突破しましたが、2015年5月中旬より、週3~4作更新といたします。厳選した作品分析を、お楽しみください。 2→不定期となりますが、新作映画の出演者・監督・スタッフらのインタヴューや取材記事、CDアルバムやシングルのレコ評、DVD評に、小説・書籍評、各種の分析批評なんぞをいたします。

音楽・小説分析


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2017年2月22日 (水)

「バンコクナイツ」⇒3時間の快作日本映画

1
外人ヒロインが主役の、海外舞台のユニーク日本映画

異国の地での日本人たちは、どう描かれるのか、注目!

http://www.bangkok-nites.asia

2月25日の土曜日から、空族の配給により、テアトル新宿やらで、全国順グリのロードショー。

本作は2016年製作の、フランス・タイ・ラオスとの合作による、日本映画182分。

文=映画分析研究所 所長 宮城正樹

ⓒBangkok Nites Partners 2016

4
本作は、海外を舞台にした日本映画です。

さてはて、そんな邦画の、マイ・ベスト&カルト・スリー(各順不同)を、思いつくままに披露しますと…。

●ベスト⇒①僕らはみんな生きている(1993年製作)②化石(1975年)③戦場のメリークリスマス(1983年)

●カルト⇒①本作②カポネ大いに泣く(1985年・鈴木清順監督作品・合掌!)③モスクワわが愛(1974年)

2
●日本人たちの海外での行動ぶりを描いた、戦時のベスト③、クーデター時のベスト②などが、

この種の映画の、名作になっているのですが、

日本人の海外での活躍を描くカルト②なども、

その種のヒロイズムな、群像劇的作品と言えるでしょうか。

3
一方において、ラブ・ストーリーも、ケッコーあります。

バレエ・ダンサー男女の、病系恋愛のカルト③。

パリでの老いらくの恋を描くベスト②。

そして、本作は、アジアの第三世界国での、男女の恋愛を捉えた映画です。

しかも、今までのこの種の恋愛ものは、日本人側が主人公・ヒロインになっていましたが、

本作は、邦画では初めてとも思える、タイのホステス・娼婦がヒロインになっています。

さらに、日本人たちとの絡みの中で、

タイのヒロイン映画としての、オリジナルな存在感を示す作りなのです。

8
ヒロインの生き方が、3時間とゆう長尺の中で、じっくりと描かれてまいります。

1970年代の、タイへの日本企業の進出で、日本人向けの歓楽街が、現地で作られました。

そこのホステスクラブで、働いているのがヒロインですが、ヒロイン以外のいろんな女たちも、描かれてゆきます。

9
もちろん、メインは、ヒロインと日本人との、何やらフツーの恋愛とは異なる、変化球な恋愛なのですが、

そのあたりを、流れのままのように、巧妙に見せていきます。

ロングショットを中心に、写真にもあるように、タイの乗り物に乗っての2人の、ツーショットな長回し撮影など、

映画的撮り方を、全編に配して撮り上げています。

6
また、タイの民族音楽や、ギター・サウンド、エレキギター、オールディーズな曲など、

ポップなサントラを随所に配して、ノリの良さを構築していく作り

10
監督は、山梨の民族の吹きだまりを、衝撃的に捉えた「サウダーヂ」(2011年・弊ブログ分析済み)の傑作がある、富田克也。

本作では、「サウダーヂ」に勝るとも劣らない、吹きだまり状況を見せる会心作を、創り上げてきました。

7
とゆうことで、ありきたりなヒロイン映画や恋愛映画とは、大いに違うテイストを、

3時間にわたり、みっちり味わってみてください。

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