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新作映画分析

  • 映画・音楽分析研究所 所長 宮城正樹
    1→新作含む公開前映画の批評分析を、1日1本を毎日行います。関西発なので、あえて関西弁にて批評いたします。2009年12月11日よりスタートし、5年連続を突破しましたが、2015年5月中旬より、週3~4作更新といたします。厳選した作品分析を、お楽しみください。 2→不定期となりますが、新作映画の出演者・監督・スタッフらのインタヴューや取材記事、CDアルバムやシングルのレコ評、DVD評に、小説・書籍評、各種の分析批評なんぞをいたします。

音楽・小説分析


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2017年2月28日 (火)

「素晴らしきかな、人生」

Photo

「素晴らしき哉、人生!」への、オマージュ的な作品

ウィル・スミスの、哀愁深き演技に魅了される

http://www.warnerbros.co.jp/subarashiki-movie/

2月25日のサタデーから、ワーナー・ブラザース映画の配給で、全国ロードショー。

本作は2016年製作のアメリカ映画97分。

文=映画分析評論家・宮城正樹

6ⓒ2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., VILLAGE ROADSHOW FILMS NORTH AMERICA INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT, LLC

「素晴らしき哉(や)、人生!」(1946年製作・アメリカ映画/ジェームズ・スチュワート主演/フランク・キャプラ監督)と、

シンクロナイズするだけでなく、オマージュも捧げられた快作が、本作だと分析します。

タイトルだけやありません。内容そのものが、ピッタリコン。

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冒頭の2枚目の写真では、主人公のウィル・スミスは好調企業の社長として、社員を前に前向きな弁舌を披露しますが、

幼い娘が死亡して、心神喪失し、今やドミノ倒しのドミノを、無機的に並べるだけの、無気力人間になってしまいました(写真3枚目)。

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そんな主人公のココロを癒やし、元の前向きなココロを戻すべく、

幹部のエドワード・ノートンと、ケイト・ウィンスレットらが、何とかせんと、ココロ悩ませますが、

やがては、3人の舞台演技者を見つけて、主人公に接触させ、生きる気力を取り戻させる方向へ。

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一体、どのような主人公と、3人のやり取りなのかは、見てのお楽しみなんですが、かなり変型設定の内容になっています。

そのリアリティーのなさあたりに、ウウームとうなる方がいるかもしれませんが、

むしろこれは、仮想ファンタジーを取り入れた、ドラマなのだとみれば、この設定も全く違和感なく受け入れられるのです。

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主人公をポジティブにさせる役には、ヘレン・ミレンやキーラ・ナイトレイらが扮していますが、

そのお手並みもまた、見てのお楽しみです。

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見どころは、やはり、主人公と3人の駆け引き、さらに、エドワードとケイトの関わりでしょうか。

主人公に敵対的な役柄は1人もいず、

とことん前向き系を強調していく流れは、キズナ系映画のお手本的な、作りと演出でありました。

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実は、はっきり言って、家族の問題でありまして、

それを、このような変節ぶりで展開されると、

邦画の家族ドラマやらに、慣れてしまった人には、戸惑う向きもいるかもしれません。

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でもしか、ウィル・スミスが、その戸惑いを解消させるような、

柔軟な哀愁ぶりを示して、お見事な演技ぶりを示してくれます。

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そして、今年のアカデミー賞の作品賞を、間違って受賞(!?)した「ムーンライト」(2016年・アメリカ・後日分析予定)の、

演技にも注目したい、ナオミ・ハリスの、好感度あふれる優しい演技ぶりは、

本作の、大いなるポイントになっています。とゆうか、大いなるネタであります。

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「素晴らしき哉、人生」のジェームズ・スチュワートと、ダブルようなウィル・スミスの演技や、

天使とは違う、新たな設定の、人間天使たちの演技ぶりなどに、きっと魅了されるはずです。

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でもって、ナンチューても、さわやかなラスト・シーンに癒やされました。

決して批評家の、評価の高い作品ではないかもしれませんが、

観客は間違いなく感動するだろうし、ボクもその1人です。

前向きな人生を取り戻す映画として、多彩にあるその種の名作と比べても、決して退けのとらない傑作でした。

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