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新作映画分析

  • 映画・音楽分析研究所 所長 宮城正樹
    1→新作含む公開前映画の批評分析を、1日1本を毎日行います。関西発なので、あえて関西弁にて批評いたします。2009年12月11日よりスタートし、5年連続を突破しましたが、2015年5月中旬より、週3~4作更新といたします。厳選した作品分析を、お楽しみください。 2→不定期となりますが、新作映画の出演者・監督・スタッフらのインタヴューや取材記事、CDアルバムやシングルのレコ評、DVD評に、小説・書籍評、各種の分析批評なんぞをいたします。

音楽・小説分析


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2017年1月31日 (火)

フランス映画「ショコラ~君がいて、僕がいる~」

1
相棒映画の泣きの、実話ドラマ映画だ

チャップリンの孫と、「最強のふたり」オマール・シー

http://www.chocolat-movie.jp/

2月4日のサタデーから、東北新社の配給により、テアトル梅田、なんばパークスシネマやらで、全国順グリのロードショー。

本作は、2015年製作の、フランス映画119分。

文=映画分析評論家・宮城正樹

2
ⓒ2016 Goumont/Mandarin Cinema/Korokoro/M6 Films

相棒・男の友情映画のヒット作「最強のふたり」(2011年製作・フランス映画・弊ブログ分析済み)の、

主演オマール・シーの最新作とゆうだけで、

おっと、今回の友情のキズナは、どないなもんなんかいなと、期待に胸が膨らむわけですが、

いやはや、とんでもないサプライズが、用意されとりました。

3
オマール・シーのお相手役は、何とチャーリー・チャップリンのお孫さん、ジェームス・ティエレ。

チャップリンといえば、いろんな映画を撮り、いろんな役を演じ続けてきましたが、

こおゆう友情ものとゆうのは、ありませんでした。

それを、お孫さんが、やっちゃったとゆう意外性。

4
でもしか、役柄としては、祖父とシンクロするような、コメディアン的な役ではあるんやけど、

ただ、祖父の監督・主演「ライムライト」(1952年・アメリカ・モノクロ)のように、

コミカルに関わらず、芸を見せる裏側の在り様を、稠密に魅せる内容になっとります。

5
しかも、映画創生記の時代の、黒人と白人のコンビによる、コミカル・ショーとゆうことで、

祖父以前の時代を、ほとんどシリアス調の演技で、通したところにも、ココロをそそられましたやろか。

6
当時、黒人は迫害される時代ではありましたが、

そんなオマール・シー演じる黒人が、ツッコミ役の相方チャップリンの孫と、漫才的に道化師・ボケ役をやってブレイクし、

パリでメッチャ有名になり、女遊びをして、やりたい放題をして、

やがて、アヘン飲んだり、不法滞在の罪なんかで捕まり、ムショへ入れられてしもて…。

7
そんなこんなで、チャーリー孫より、オマール・シーの方が、メッチャな放蕩・波乱な生き方なんやけど、

それを常に冷静に見つめ、見守る姿勢を続ける、チャーリー孫とゆう関係性が、

実に静かに、胸に食い込むように、描かれてまいるのです。

8
男の友情ものでも、「最強のふたり」には、ハッピーがありましたが、こちらには…泣きがあります。

ベタベタな友情ものでもないし、アメリカン・ニューシネマな衝動的でもない。

相方との友情ものではあるんやけど、付かず離れずのクール。

でもしか、しみじみと泣けてまう、シブミな泣きのある映画です。

9
2人のショーの日々の、ダイジェスト・シーンなどが、映画リズムを作り、

そして、ラスト・シークエンスの、再会の感動へとつなげてゆきます。

そこへたどり着くまでの、2人の確執部の描写も、詳細に描かれ、

派手なドラマティックとゆうよりは、より静かな感動的を構築しています。

10
相棒・友情映画の、一つの形態とキズナがあります。

フランス映画で言えば、囚人仲間の、友情もの名作「自由を我等に」(1931年)のタッチに、近いものがありました。

こちらは、実話をベースにしているだけに、感動もフィクション映画的作りを超えて、深みがあるかと思います。

映画に感動を求める方には、間違いなく、ピッタリの作品でしょう。

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