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新作映画分析

  • 映画・音楽分析研究所 所長 宮城正樹
    1→新作含む公開前映画の批評分析を、1日1本を毎日行います。関西発なので、あえて関西弁にて批評いたします。2009年12月11日よりスタートし、5年連続を突破しましたが、2015年5月中旬より、週3~4作更新といたします。厳選した作品分析を、お楽しみください。 2→不定期となりますが、新作映画の出演者・監督・スタッフらのインタヴューや取材記事、CDアルバムやシングルのレコ評、DVD評に、小説・書籍評、各種の分析批評なんぞをいたします。

音楽・小説分析


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2016年12月23日 (金)

「こころに剣士を」

1
先生と生徒のキズナは、普遍的テーマだ

その最新版スポーツものが本作だ

http://www.kokoronikenshi.jp

12月24日のクリスマス・イブから、東北新社の配給によりまして、テアトル梅田やらで、全国順次のロードショー。

本作は、2015年製作の、フィンランド・エストニア・ドイツ合作の、本編99分。

文=映画分析評論家・宮城正樹

2
ⓒ2015 MAKING MOVIES / KICK FILM GmbH / ALLFILM

体育の先生と小学生のコドモたちが、フェンシングを通して交流してゆくとゆう、

これまでに多数出てきた、先生と生徒のキズナを、描いた映画です。

ある種マニュアル通りだとか、既視感とか、パターン化しすぎなんて感想が、

いかにも頻出しそうな映画ですが、ボクはそんなところは、ほとんど気になりませんでした。

3
よくある話ながらも、実は、実話がベースになっています。

第二次世界大戦後の、1950年代初めのソ連領のエストニアが舞台。

まず、この背景そのものが稀です。

主人公の体育教師が、田舎の小学校に赴任します。

戦中にドイツ軍ナチだった教師は、秘密警察から追われています。

そこで、教師には、田舎の教師になって、身をひそめるとゆう意図がありました。

4
さて、いざ生徒に体育を教える段になって、体育用具のほとんどが、軍に寄贈されてない状態。

そこで、元フェンシング選手だった主人公は、フェンシングを生徒に教えようとします。

フェンシング・スポ根ものなんて、まあ、珍しいでしょうな。

しかも、小学生やもん。

それに、イのイチバンに、フェンシングをやろうとするのんが、かわいい少女やもん。

実話とはいえ、いろんなとこでサプライズがあります。

9
追われてるとゆう逼迫のドラマよりは、主人公は現地で、ラブ・ストーリーまで展開します。

そして、生徒からのアクションで、ソ連のレニングラードで開催される、フェンシングの全国大会に、参加することになりますが、

それは秘密警察に、主人公が捕捉される、格好の場になってしまうのですが…。

5
でもしか、サスペンスやハラドキが、不思議なくらいにない。

フェンシングの対決シーンも、主人公が逮捕されるシーンも、ドラマティックな演出が、いくらでもできるにも関わらず、

あえてそれをハズしてはるんです。これは間違いなく意図的です。

6
なぜか。ボクは考えました。

スポ根ドラマと逮捕劇とゆう水と油を、どう融和させるのか。

でもしか、その難しさを追求しても仕方がない。

あえて避けて、スルスルと流れるように捉え、そして、数年後のラストシーンへといく。

本作はあくまで、先生と生徒のキズナ映画なのです。

8
それを思い出させてくれるラストシーン。

戦争のトラウマとかは、一気に解消されます。

そのお約束通りとか、ご都合主義とか、不満を覚える方もいるかもしれません。

7
しかし、素直に流れに乗って見れば、泣ける仕上がりだと思います。

ボク的には、純粋無垢な少女子役に、魅せられてもうて、

メッチャエエやんな映画でした。

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