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新作映画分析

  • 映画・音楽分析研究所 所長 宮城正樹
    1→新作含む公開前映画の批評分析を、1日1本を毎日行います。関西発なので、あえて関西弁にて批評いたします。2009年12月11日よりスタートし、5年連続を突破しましたが、2015年5月中旬より、週3~4作更新といたします。厳選した作品分析を、お楽しみください。 2→不定期となりますが、新作映画の出演者・監督・スタッフらのインタヴューや取材記事、CDアルバムやシングルのレコ評、DVD評に、小説・書籍評、各種の分析批評なんぞをいたします。

音楽・小説分析


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2016年11月26日 (土)

「君の名は。」大ヒット分析、再び!

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●公開前の予想を超えて、大ブレイクした「君の名は。」。

今年の8月19日付けで、弊ブログで分析した分を、再アップし、ヒットにつながったところを、関西弁から標準語に直して、再提示いたします。

ちなみに、今年は、ディズニーの「ズートピア」、ブラジルからの「父を探して」、さらにジャパニメーションからの「この世界の片隅に」など、

アニメの画期的な作品が、数多く公開された点も、付記しておきます。

21世紀のジャパニメーションの、マイ・ナンバーワンな傑作

ジャパニメーションの、トリッキーな新しさに満ちた感動作だ

http://kiminona.com/

8月26日の金曜日から、東宝の配給によりまして、全国ロードショー。

文=映画分析研究所 所長 宮城正樹

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ⓒ2016「君の名は。」製作委員会

いきなりですが、21世紀のジャパニメーションの、

マイ・ベスト・ファイブ(順位通り・監督名・1監督1作品に限定)を、披露させてもらいますと…。

①本作

②千と千尋の神隠し(2001年製作・宮崎駿)

③河童のクゥと夏休み(2007年・原恵一)

④サマーウォーズ(2009年・細田守)

⑤かぐや姫の物語(2013年・高畑勲・弊ブログ分析済み)

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●日本の古来のおとぎ話や伝承を、コンテンポラリー・アニメに応用した②③⑤は、

日本アニメの今後の方向性を示す傑作ですが、

これまでの日本映画やアニメを覆す、21世紀的にハットトリッキーな、本作や④は、

トンデモなく挑戦的で、刺激的な作品だと言えましょう。

中でも、本作は、ラブ・ストーリーとしての人間ドラマ性を、かつての日本映画の名作を、多様に応用しつつ、展開するとゆう大傑作になっています。

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まず前半は、男女が入れ替わる学園もの「転校生」(1982年)などを、東京と地方の、長距離的遠隔で披露。

しかも、お互いに見る夜の夢を、媒介ファクターにするとゆう、かつてない作り。

この前半のハットトリッキーが、実は、本作のタイトルにもなってる、

すれ違い恋愛映画の、松竹の古典的作品「君の名は」(1953年)の、新次元的な引用になってゆくのです。

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それでもって、同時代に入れ替わっていたのではないとゆう、後半のサプライズは、

時代を経て交信する、韓国映画「イルマーレ」(2000年)などや、

また、当然タイムスリップ系も、メイン・ポイントで加わって、「時をかける少女」(1983年)などの傑作からの、応用の片鱗も見受けられます。

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彼女を探して、調べ回る主人公の高校生。

やがて、3年前の彗星落下事故で街が全壊・全滅し、死んでしまった少女と、夢を通して、つながっていたことが分かってまいります。

なぜ現代と、3年前なのか。

そのあたりをさらに探る中で、全滅そのものを回避し、彼女を助けようとするところへと向かうのです。

このあたりは、緊張と波乱。そして、サプライズと感動があります。

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過去改ざん系の、ドラマのようでありながら、

過去を変えるために、説得力ある、実際的な行動へも、主人公は踏み込んでまして、

このあたりの、ミステリー的な論理性も、SF映画ながらも、キチンとしているのに、メッチャ感動いたしました。

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冒頭の、彗星が地球に落ちるシーンの、ダイナミックなアニメ的描写から、まさに胸ワクワクのドキドキで、お話の中に入れます。

さらに、ところどころで映される、風景・街描写の、微細かつ美麗なシーンが、緊張緩和しているかと思います。

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「トイレのピエタ」(2015年・弊ブログ分析済み)にも出て、好感演技を見せた、バンドのボーカルの野田洋次郎。

その今年の紅白出場も果たした、バンド「RADWIMPS」(ラッドウィンプス)の、

ノリノリの8ビート・ロックから、胸にクル美しきバラードまでが、映像に合わせて、ココロ揺さぶる作りになっています。

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さて、声優陣についてです。

主人公・立花瀧(たき)の声・神木隆之介の誠実・ナイーブ。

ヒロイン・宮水三葉(みやみずみつは)・声優・上白石萌音(かみしらいし・もね)の、ポジティブな地方弁。

声に魅了されるアニメが、あるのかどうかは別にして、

キャラに合わせた声質は、妙味があると申せましょう。

長澤まさみネーさんの、いかにも今風の、女子大生役などにも注目です。

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そして、ラストシーン。

チャップリンの名作「街の灯」(1931年・アメリカ)などにも通じる、2人がお互いを、愛を込めて認識し合うという、

感動的なシーンが、待っていますんで、本作に、大いに期待してくだされませ。

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