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新作映画分析

  • 映画・音楽分析研究所 所長 宮城正樹
    1→新作含む公開前映画の批評分析を、1日1本を毎日行います。関西発なので、あえて関西弁にて批評いたします。2009年12月11日よりスタートし、5年連続を突破しましたが、2015年5月中旬より、週3~4作更新といたします。厳選した作品分析を、お楽しみください。 2→不定期となりますが、新作映画の出演者・監督・スタッフらのインタヴューや取材記事、CDアルバムやシングルのレコ評、DVD評に、小説・書籍評、各種の分析批評なんぞをいたします。

音楽・小説分析


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2016年11月20日 (日)

21世紀版「古都」⇒日曜邦画劇場

1
松雪泰子1人2役、その娘役・橋本愛と成海璃子の共演

京都ロケ・メインに、パリロケも敢行したゼイタク仕様

http://www.koto-movie.jp

11月26日の土曜日から、京都先行上映。12月3日の土曜日から全国公開。

文=映画分析研究所 所長 宮城正樹

2
ⓒ川端康成記念會/古都プロジェクト

ノーベル文学賞作家・川端康成の小説を、原作にした映画どす。

「古都」(1963年製作・中村登監督・岩下志麻主演)、「古都」(1980年・市川崑監督・山口百恵&三浦友和主演)に続く、

3度目の映画化ながら、21世紀的現代版に、換骨奪胎(かんこつだったい・いわばオリジナルをベースに、新作を作るスタイル)された作品になっとります。

と言うか、原作小説の続編とゆうカンジで、新たに映画オリジナルで、作られとりますんどすえ~。

小説の腹違いの姉妹(松雪泰子1人2役)が、結婚してそれぞれ娘を儲け、

その娘たち(橋本愛・成海璃子)が大人になって、親から独立していくという話を、展開してまいります。

5
モチ、小説の舞台の京都ロケ映画なんやけど、

成海璃子ちゃんがパリへ、留学してるっちゅう設定なので、パリ・ロケ・シーンも随時、挿入されますねん。

京都ロケ映画は、かつての日本映画の宝庫どしたが、21世紀以降はさほど作られとりません。

けども、かつて弊ブログで、21世紀の京都ロケ映画の、マイ・ベスト&カルトなんぞを、披露しましたけども、

本作は個人的にも、メッチャ注目できる作品でおました。

7
ボクは同志社大学出身なんやけど、

何と橋本愛ちゃんが、新卒就活中の、同志社大学生4回生の役をやらはり、

これが何と今どき、いてはるんやろかっちゅうくらい、古風で消極的でお淑やかな役でした。

古風やとカンジたのは、書道やみやこ踊りなんぞのお稽古ごとに、熱中してはる点です。

ボクが卒業してから、だいぶ経つけども、当時でもそういう女子大生キャラは、あんましいなかったんやないやろか。

その意味では、今は過去に温故知新してはる、女子大生が多いんかもしれへんな。

6
でも、同志社大学正門の烏丸通りを挟んだ、向かいにある、

喫茶店「わびすけ」で、ロケーションしていたのには、ビックラコン。

当時、ボクたちが入り浸ってた、茶店(さてん)ならぬ、茶店(ちゃみせ)の呼称に、ふさわしい和風喫茶店が、今でも続いとることに驚いたし、感無量やったんどす。

そんな過去回帰な雰囲気があったためか、本作は、今風の京都というよりは、かなり古風とゆうか、古っぽいカンジがありました。

1968年を舞台にした、京都ロケ映画「パッチギ!」(2004年)なんかと比べてみても、その時代より古く感じたくらいどす。

8
おそらく、原作小説の時代背景が、それとなく画面に、表現・反映されていたからでしょうか。

現代シーンでは薄色配色をメインにし、過去シーンでは、モノクロに近い脱色シーンも、取り入れてはるし、

また、北山杉から嵐山・渡月橋・桂川、定番の鴨川まで、今も昔も変わらない京都の自然描写も、

千年の都の歴史と重みをば、カンジさせてくれはります。

4
一方、パリ・ロケ・シーンでは、観光名所を映したいとこを控えめに、撮ってはります。

セーヌ川や、エッフェル塔が見える、ロングショットなんやけど、

でもしか、京都の鴨川やらと、対比的に描くような、さりげない意図も、あるように思われました。

パリへ行ったのは、演技陣では、松雪泰子ネーさん、橋本愛ちゃん、成海璃子ちゃんら、女優たちばかり。

愛ちゃんのオトン役の伊原剛志や、オジン役奥田瑛二ら男優陣は留守番や。

パリ旅行に行けるという嬉しさからか、女優陣が何やらイキイキしてはったどすやろか。

3
本作の続編も作れそうな、最後の終わり方どした。

シリーズ化なんて、可能なんやろか。見守っときたいと思います。

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