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新作映画分析

  • 映画・音楽分析研究所 所長 宮城正樹
    1→新作含む公開前映画の批評分析を、1日1本を毎日行います。関西発なので、あえて関西弁にて批評いたします。2009年12月11日よりスタートし、5年連続を突破しましたが、2015年5月中旬より、週3~4作更新といたします。厳選した作品分析を、お楽しみください。 2→不定期となりますが、新作映画の出演者・監督・スタッフらのインタヴューや取材記事、CDアルバムやシングルのレコ評、DVD評に、小説・書籍評、各種の分析批評なんぞをいたします。

音楽・小説分析


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2016年10月22日 (土)

チェ・ジウ主演「ハッピーログイン」

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SNS時代の現代のラブ・ストーリー

3組カップル男女6人の、群像劇スタイルで

http://www.happylogin.jp

10月15日から、CJ Entertainment Japanの配給で、新宿バルト9、T・ジョイPRINCE品川ほかで、限定公開中。

本作は、2016年製作の韓国映画123分。

文=映画分析研究所 所長 宮城正樹

ⓒ2016 CJ E&M Corporation, All Rights Reserved.

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久々に見ましたが、現代21世紀の韓国映画の、ラブ・ストーリーの爽快ぶりは健在でした。

3組のカップルの話が、オムニバス的に同時進行するのですが、

人間関係部で、いくつかシンクロナイズさせ、細かいすれ違いもはさんで、最終的にはどの話も、心地よいハッピー・エンドへと向かう作りは、

「映画の中にいるみたい」な、往年のハリウッド恋愛映画にも、通じるものがありました。

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一方においては、韓流テレビドラマをはじめ、韓国の恋愛映画は時に、

日本の1990年代の、トレンディー・ドラマとも、相関すると言われてきましたが、

そこから派生した、日本の恋愛群像劇映画

「大失恋。」(1994年製作)「恋と花火と観覧車」(1997年)「大停電の夜に」(2005年)やらとも、シンクロ。

当時、それらの恋愛ものに、ハマッた日本の世代には、本作はとてもたまらない、仕上げぶりを示しています。

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①除隊して芸能界に復帰した韓流スター(ユ・アイン)と、3年前に彼と恋に落ちた、テレビドラマの女脚本家(イ・ミヨン)。

②その脚本家と仕事する、新米の女テレビドラマ・プロデューサー(イ・ソム)と、耳の聞こえない作曲家(カン・ハヌル)。

③そんな作曲家がよく来る、食堂の店主(キム・ジュヒョク)と、同居する羽目になるキャビン・アテンダント(チェ・ジウ)。

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①は、テレビドラマの内情も示しつつ描かれる、芸能界恋愛もの。

②は、コンテンポラリーな若者の、ロマンチック・ラブ。

③は、チェ・ジウが自身のキャリアの中で、かつてないコメディエンヌぶりを、示したラブ・コメディ。

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3つの話はSNSを活用するという、現代感覚を取り入れて交錯させ、

しかも、全ての話にサプライズを、設定した作りになっています。

そして、仁川空港でのシンクロナイズから、怒涛のようにあれよあれよと、流れていく展開は、圧巻でした。

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個人的には、チェ・ジウの文句たらたら、ツンツン攻撃的なコメディエンヌぶりが、メッチャおかしかった。

カラオケボックスでは、驚きのダンス・アクションまで、披露します。

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ピアノ・バイオリンをフィーチャーした、サントラ使いも巧みで、

特に、カン・ハヌルの正体が分かった時の、イ・ソムのシーンで示される、

ドラマティックな作り込みは、印象深かった。

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ということで、みなさん、韓国版「ラブ・アクチュアリー」(2003年・アメリカ&イギリス)を存分にお楽しみください。

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