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新作映画分析

  • 映画・音楽分析研究所 所長 宮城正樹
    1→新作含む公開前映画の批評分析を、1日1本を毎日行います。関西発なので、あえて関西弁にて批評いたします。2009年12月11日よりスタートし、5年連続を突破しましたが、2015年5月中旬より、週3~4作更新といたします。厳選した作品分析を、お楽しみください。 2→不定期となりますが、新作映画の出演者・監督・スタッフらのインタヴューや取材記事、CDアルバムやシングルのレコ評、DVD評に、小説・書籍評、各種の分析批評なんぞをいたします。

音楽・小説分析


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2016年9月22日 (木)

「将軍様、あなたのために映画を撮ります」

1
映画監督・映画女優ドキュメンタリーの、衝撃の1作

北朝鮮の現実を映す、社会派ドキュでも

http://www.shouguneiga.ayapro.ne.jp

9月24日のサタデーから、彩プロの配給によりまして、ユーロスペースやらで、全国順グリのロードショー。

関西やったら、10月29日から、第七藝術劇場やらで上映。

本作は、2016年製作のイギリス映画97分。

2
ⓒ2016 Hellflower Film Ltd/the British Film Institute

本作は、映画監督or映画女優ドキュメンタリーどす。

が、その種のドキュ映画ちゅうのんは、監督、女優の生き方や作家性を映す、正攻法でマットーなもんが、これまではほとんどでおました。

ところがどっこい、本作は社会派ドキュとして、監督・女優ドキュを、おそらく映画史上初めて、採り上げたもんでおましょう。

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なんせ今や、拉致問題をはじめ、核ミサイル実験など、ヤバイ国家として、クローズアップされとる北朝鮮の、

前将軍・金正日(キム・ジョンイル)の、映画熱から始まった、韓国映画監督・映画女優の、トンデモ拉致作戦が描かれとります。

拉致せんと、直接オファーすれば、エエもんなんやけど、韓国とは敵対しとる状況なだけに、

緻密な拉致作戦を敢行するしかなかったんやろな。

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北朝鮮で、世界に負けない映画を撮りたいと、考えた金成日は、自国で監督・女優を発掘しようとはせず、他国からスカウトするしかないと考えよった。

ほんで、近場に、韓国の巨匠的監督シン・サンオクや、そのヨメの女優チェ・ウニがおる。

そこで、この2人を拉致してこようと考えよった。

しかも、韓国では無理なんで、香港へ2人が行ってる間に、自国のスパイを駆使して、実行しようとしはるんだす。

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2人を拉致した、その極秘作戦ぶりが、

監督は既に逝去してるけども、今も生きてはる、チェ・ウニ(写真上から4枚目)の証言や、

2人の息子や娘、関係者の証言、監督の当時の肉声テープなんぞを基に、明らかになってまいります。

ドキュでも、サスペンスフルなとこもあるんやけど、

この2人拉致のエピソードは、ハラドキの展開がありましたえ。

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別々に拉致された2人は、一時監視下に置かれ、やがて再会を果たしはります。

ほんで、金成日プロデューサーの元、2人は次々に、作品を発表していかはるんだす。

一方、2人の過去の実績も、映されてまいります。

つまり、金成日が、彼らを獲得したかった、その具体的な理由なとこでおます。

チェ・ウニがベルリン国際映画祭で、マリリン・モンローとのツーショット(写真上から5枚目)を披露したり…。

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そして、2人は北朝鮮でも、いくつもの傑作をものしはります。

ボクは未見やけど、チェコ国際映画祭で特別監督賞をゲットした「帰らざる密使」(1984年)やら、

モスクワ国際映画祭で、チェ・ウニが主演女優賞をもらわはった「塩」(1985年)など、

世界の映画祭で受賞してはるんでおます。

怪獣映画「プルガサリ 伝説の大怪獣」(1985年)は、1997年にボクも見ましたけども、

チャッチーやけど、何やらマニアックな特撮ぶりに、ウーンとうなった記憶があります。

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結局アメリカへ亡命し(その時の記者会見シーンが、写真上から8枚目)、その後韓国に帰ってきた2人やけど、2人のドキュでありつつも、

金成日のドキュにもなった本作。

北朝鮮を映すドキュとしても、歴史的で貴重な作品になっとります。

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