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新作映画分析

  • 映画・音楽分析研究所 所長 宮城正樹
    1→新作含む公開前映画の批評分析を、1日1本を毎日行います。関西発なので、あえて関西弁にて批評いたします。2009年12月11日よりスタートし、5年連続を突破しましたが、2015年5月中旬より、週3~4作更新といたします。厳選した作品分析を、お楽しみください。 2→不定期となりますが、新作映画の出演者・監督・スタッフらのインタヴューや取材記事、CDアルバムやシングルのレコ評、DVD評に、小説・書籍評、各種の分析批評なんぞをいたします。

音楽・小説分析


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2016年9月21日 (水)

「ハドソン川の奇跡」⇒クリント・イーストウッド監督作品

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今年初めて、来年の「アカデミー賞最有力!」の、コピーが出た作品

単なるヒロイズムの、その向こうを捉えた快作

http://www.hudson-kiseki.jp

9月24日のサタデーから、ワーナー・ブラザース映画の配給によりまして、全国ロードショー。

本作は、2016年製作のアメリカ映画96分。

文=映画分析評論家・宮城正樹

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ⓒ2016 Warner Bros. All Rights Reserved

さてはて、唐突やけど、航空パニックor航空関連のヒューマン・ドラマの、

マイ・ベスト&カルト・スリー(各順不同・全てアメリカ映画)を、思いつくままに披露いたしますと…。

●ベスト⇒①本作②大空港(1970年製作)③ユナイテッド93(2006年)

●カルト⇒①エアポート75(1974年)②フライト(2012年)③エアフォース・ワン(1997年)

●航空パニックと言えば、第1弾のベスト②やカルト①の、エアポート・シリーズが有名やけど、

それらはパニック・フライトの、出発から生還までを、群像劇タッチで描くものが多うおます。

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ほんで、本作もまた、パニック部や群像劇部もちゃんとあります。

でもしか、あくまで機長役トム・ハンクスの、ヒューマン映画にフォーカスした作りになっとります。

そういう意味では、デンゼル・ワシントンが主演したカルト②と、似てるかとは思います。

ただ、本作はベスト③と同じく、実話がベースになっとりまして、

さらに、そのヒューマニズム・ヒロイズムの在り方が、

カルト③の主演ハリソン・フォードの、ハリウッド映画的ヒーローイズムではなく、もっと地味で人間臭いものになっとります。

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さてはて、カルト②は、機長がアルコール依存症とゆう個人的なことが、問題化されとりましたが、

本作は機長としての、人間ドラマ性に肉迫してはります。

2009年の1月15日。離陸後、鳥の群れがエンジンに突入し、全エンジン機能停止。

飛行場までは戻れそうにない。そこでイチかバチかの、ハドソン川への着水とゆう、

機長そのものの判断は正しかったのか。

ともすると、乗客・乗員全員沈没死亡に、なりかねなかったんやけど、それを単に奇跡とゆうてええのんか。

大衆からはヒーロー視されるけど、

航空関係者からは、機長の判断を疑問視され、事情を検証・聴取する、公聴会まで開かれよります。

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冒頭では、NYの街へ墜落させてまう、トム・ハンクスの悪夢のシーンがありますが、

155人全員生還やと聞いても、こおゆう夢を見たり、

テレビ出演しながらも、副操縦士役のアーロン・エッカートやらと、悩み深く話し合ったりと、

トラウマやらのシーンも、きちんと描写されとります。

2人の娘は出まへんが、妻役ローラ・リニーとの電話のやり取り。

さらに、青年時代のオトンとのエピソードなどが、追想シーンとして時おり挿入されます。

多彩に機長としてのココロの綾を追求し、ヒロイズムの向こうにある心理を、

クリント・イーストウッド監督は、引き出そうとしてはります。

ピアノをメインにしたサントラ使いも、巧妙どした。

また、ラストロールで流れる、フィメール・ジャズ・スロー・ナンバーも、しっとりきます。

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クライマックスは、モチ、パニック・着水・救助シーンでおます。ほんでもって、シメはその後の公聴会どす。

素晴らしかったり、ユニークやったりの名言が、飛び出しますので、お楽しみくだされませ。

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