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新作映画分析

  • 映画・音楽分析研究所 所長 宮城正樹
    1→新作含む公開前映画の批評分析を、1日1本を毎日行います。関西発なので、あえて関西弁にて批評いたします。2009年12月11日よりスタートし、5年連続を突破しましたが、2015年5月中旬より、週3~4作更新といたします。厳選した作品分析を、お楽しみください。 2→不定期となりますが、新作映画の出演者・監督・スタッフらのインタヴューや取材記事、CDアルバムやシングルのレコ評、DVD評に、小説・書籍評、各種の分析批評なんぞをいたします。

音楽・小説分析


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2016年9月17日 (土)

「レッドタートル ある島の物語」⇒スタジオジブリの新作

1
日本のおとぎ話に、インスパイアーされた作品

「父を探して」と同じく、サイレント・アニメの新鮮味

http://www.red-turtle.jp

9月17日の土曜日から、東宝の配給によりまして、全国ロードショー。

本作は、2016年製作の、日本・フランス・ベルギー合作81分。

2

スタジオジブリが、フランスの製作会社「ワイルドバンチ」と製作し、監督はフランス人でいった作品。

製作年数8年とゆうタームで、ジブリの高畑勲と、フランス人監督(マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット)のやり取りで、完成した作品どす。

今年5月開催のカンヌ国際映画祭で、「ある視点」部門で特別賞をゲット。

3
宮崎駿もそうやけど、高畑勲監督と言えば、日本流のお話にこだわはる監督はんどして、

今作は、初の海外作品とは申せ、日本のおとぎ話のスパイスが、色濃く反映された作りになっとります。

「鶴の恩返し」とか、「浦島太郎」とか、「竹取物語」とか。「竹取物語」を除き、大たいが動物が、キーになっとります。

4
ディズニー・アニメでもそうやけど、動物たちの擬人化が、頻出しよりますが、

但し、本作では動物・生き物たちは、人間語は喋りまへん。

喋らへん代わりに、キズナをポイントにした、人間的な動きをします。

蟹たちがそうやし、重要なポイントとなる海ガメもそう。

5
そして、外国語の意味不明の会話や、セリフはあるけども、総体的に、サイレント映画のノリで、進行してまいります。

スタジオジブリに影響を受けたらしい、ブラジル・アニメ「父を探して」(弊ブログ分析済み)と、同じくサイレント。

サントラでサイレントを飾りたてた「父を探して」とは違い、本作はあくまで、静謐なストーリー展開で魅せる映画どす。

6
ロビンソン・クルーソーもの的な、1人男の孤島漂流ものと思わせておいて、

やがて、家族ドラマへと発展してゆくとゆう、意表を突く展開で見せはります。

主人公のイカダでの脱出が、謎の動物の横やりで、ことごとくつぶされてまい、ほんで、そいつが赤い海ガメだと判明。

その海ガメを捕まえて、懲らしめに海辺で背中を下にしてもうたら、アラアレ、昇天してもうた。

でもしか、そのカメ本体部が人間の女に変身し、ほんで2人が恋して暮らして、コドモを設け…ナンチュー流れでおます。

8
モノクロっぽい主人公の、海上の漂流シーンから、始まります。

ほんで、島に漂着し、イロイロやらはります。

特に、岩間の狭いとこに落ちてしもて、もぐり続け、狭い岩の間をくぐり抜けて、脱出するシークエンスは、面白い。

9
ロングショット的カットの頻出が、これまでのジブリ映画とは、違いますやろか。

しかも、アート的構図が多いんで、まるで芸術映画的な威風さえ、カンジさせます。

10
とは申せ、大津波のパニック・シーンなど、

波乱のシーンもあって、一筋縄ではありまへんで。

11
ネタバレ部は、「鶴の恩返し」か、「浦島太郎」か。

いずれにしても、ジャパニメーションの、1つの起因とするところが、如実に示された作品だす。

ディズニー・アニメでは、決して味わえない、不可思議ハットトリックを、お楽しみくだされませ。

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