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新作映画分析

  • 映画・音楽分析研究所 所長 宮城正樹
    1→新作含む公開前映画の批評分析を、1日1本を毎日行います。関西発なので、あえて関西弁にて批評いたします。2009年12月11日よりスタートし、5年連続を突破しましたが、2015年5月中旬より、週3~4作更新といたします。厳選した作品分析を、お楽しみください。 2→不定期となりますが、新作映画の出演者・監督・スタッフらのインタヴューや取材記事、CDアルバムやシングルのレコ評、DVD評に、小説・書籍評、各種の分析批評なんぞをいたします。

音楽・小説分析


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2016年9月30日 (金)

「世界一キライなあなたに」

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ハリウッド産ラブ・ストーリーの、未来を占う映画だ

「映画の中にいるみたい」は、今やどう変化したのか?を問う!

http://www.sekakira.com

10月1日のサタデーから、ワーナー・ブラザース映画の配給によりまして、全国ロードショー。

本作は、2016年製作のアメリカ映画110分。

文=映画分析研究所 所長 宮城正樹

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ⓒ2016 Warner Bros. Entertainment Inc. and Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All Rights Reserved

古来、ハリウッド映画のハリウッド映画らしさとは、アクション・スペクタクルとラブ・ストーリーに、あったかと思います。

さてはて、21世紀現在における、そんなハリウッド恋愛映画は、一体どないなっておましょうか。

はっきりゆうて、日本の興行面においては、厳しい状況にあるようだす。

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ボク的決断をゆうと、スペクタクルがメインにあったけど「タイタニック」(1997年製作・アメリカ映画)あたりが、

ハリウッド的ラブ・ストーリーの、いったんの区切りと、終焉やったんやないかと思います。

でもしか、21世紀に入って以降も、ラブ・ストーリーは何作も、ハリウッドから出てきとりますが…。

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夫婦愛あり、定番的な記憶喪失系の恋愛から、王道のラブ・ストーリーまで、

アカデミーの作品賞も、ゲットした作品などが、いちおう生まれてはいます。

でもしか、みなはん、これぞとゆう、21世紀のハリウッド恋愛映画は、何ですかと聞かれて、思い浮かぶ映画なんてありまっか。

ボクやったら、「君に読む物語」(2004年・アメリカ)あたりやろかて、答えるやろかと思うけど、

でも、決して傑作・名作やと、胸を張って主張できる映画やありまへん。

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かつて20世紀には、「映画の中にいるみたい」な恋愛がしたいと、

婦女子が憧れた、ハリウッド・ラブ・ストーリーやけど、その現在形はどないやろか。

その最新サンプルとして、本作を見てみると…。

売れるやろかとか、仕上がり具合とかは別にして、見ていきます。

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日本映画にはケッコー多い、男女のどちらかが、不治の病に罹ってる、スタイルの映画になっとります。

ハリウッド映画では、「ある愛の詩」(1970年)なんぞが有名どす。

カップルの1人が病になり、そんな相手を一方が看護したり、見守ったりする映画は、それなりにあるけど、

一歩間違えると、単なるお涙ちょうだい映画になりかねまへん。

けども、本作は、そのあたりは、ドライかつスムーズな流れ。

前半はそうやないけど、やがては対等の立場で展開します。

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あんまし有名やないちゅうか、日本では有名やない、若き男優・女優が共演してはるんで、

売れるかどうかは、ビミョーなんやけど、2人共、実に好感度の高い演技を示してはります。

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ヒロインが、介護する主人公のココロを捉えてゆく、さまざまなエピソードも好感あるもんどした。

ハリウッド映画をDVDで一緒に見たり、

字幕ものは見なかったとゆうヒロインが、「オール・アバウト・マイ・マザー」(1999年・スペイン)を見て感動したり、

モーツァルト演奏の室内コンサートに行ったり、

また、驚いたことに、主人公の元カノの結婚式にまで、一緒にゆかはります。

そんなアメリカン・ラブコメチックな展開がありつつも、決してコミカルなとこへは向かいまへんねん。

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ウットリできる、イギリスの美しき風景シーンの数々、

売れ線なバラードやスローを中心にした、歌ものサントラ使い、

原作はベストセラー小説であるとこなど、売れるためのフック的フレイバーは、多岐にあります。

パリでのラスト・シークエンスなど、「プリティ・ウーマン」(1990年・アメリカ)的な、サクセス的タッチもあって、魅せてくれはります。

いずれにしましても、ハリウッド恋愛映画の、未来を占う映画やと思います。

吉と出るか、凶と出るか、それは、みなはん次第なんどすえ~。

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