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新作映画分析

  • 映画・音楽分析研究所 所長 宮城正樹
    1→新作含む公開前映画の批評分析を、1日1本を毎日行います。関西発なので、あえて関西弁にて批評いたします。2009年12月11日よりスタートし、5年連続を突破しましたが、2015年5月中旬より、週3~4作更新といたします。厳選した作品分析を、お楽しみください。 2→不定期となりますが、新作映画の出演者・監督・スタッフらのインタヴューや取材記事、CDアルバムやシングルのレコ評、DVD評に、小説・書籍評、各種の分析批評なんぞをいたします。

音楽・小説分析


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2014年12月 3日 (水)

「パーソナル・ソング」⇒アメリカン・ドキュメンタリー

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アメリカには珍しいアルツハイマー映画で、しかもドキュや~

音楽療法の可能性を探る、治療ドキュメンタリーどす

http://www.personal-song.com

12月6日のサタデーから、アンプラグドはんの配給によりまして、東京・[シアター]イメージフォーラムやらで、全国順グリのロードショー。

文=映画分析評論家・宮城正樹

ⒸALIVE INSIDE LLC 2014

いきなりやけど、記憶喪失を起こす記憶障害や、アルツハイマー病こと認知症やらを描いた映画の、洋画のマイ・ベスト&カルト・スリー(各順不同)をば披露いたします。

かつて、その種の邦画のベスト&カルトもやりましたが、洋画・邦画合わせての分は、また後日やらせていただきま。

●ベスト⇒①心の旅路(1942年製作・アメリカ映画)②かくも長き不在(1960年・フランス)③きみに読む物語(2004年・アメリカ)

2
●カルト⇒①私の頭の中の消しゴム(2004年・韓国)②バルフィ!(2013年・インド・弊ブログ分析済み)③本作

●戦争で記憶喪失となった主人公が、登場するベスト①などが、この種の記憶喪失もののルーツ作となるやろか。

ベスト②もそう。アルツハイマーものとなると、日本ではボケ老人の「恍惚の人」(1973年)などを思い出すけど、

ボクがその種の洋画を見てないからやろか、あんまし思い出せまへんどした。

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そやから、21世紀になってから登場した、ベスト③、カルト①、ベスト③などにオマージュした、カルト②なんかを選びました。

それらの基本ラインは、闘病ものやなく、ラブ・ストーリーでおます。

でもしか、本作はドキュなだけに、その具体的な治療法に言及し追求する仕上げとなっとります。

でもって、アメリカの介護ビジネスの在り方にも迫る、社会派ドキュメントなスタイルも、兼ね備えておるんどす。

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その画期的な療法とは音楽療法でおます。

認知症の人が思い出の曲に、どう反応するんか。

クラシックなどの癒やしの曲から、元気になれるポピュラー・ミュージックまで、単なるヒーリング・ミュージックやなく、その人の記憶を喚起するような、かつて聴き惚れた曲を聴いてもらうんだす。

いくつもの具体的事例が描かれます。

1970年代に思い入れが深い、8年間病院に入院していた老人が、ビリー・ジョエルの「ピアノマン」を聴くや、元気を取り戻し過去の記憶が蘇ったり、

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過去の名曲を聴いて、その歌を歌い始める男や、「スタンド・バイ・ミー」を聴いて、グッとのめり込む老夫婦やったりが、次々に出てきはります。

ミュージシャンのボビー・マクファーリンの話、モノクロで描かれる過去の介護の実態や、現在の老老介護の実態、抗精神薬の乱用、

老いについての考察を、ダイジェスト的に描いたり、多彩な分析カットも挿入しもって、音楽療法の可能性を見せていかはりまんねん。

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そして、ラストロールでは、フォークチックなギターの弾き語りナンバーが流れて、ジワーッとくる感動に包まれよります。

少しく宣伝っぽいとこも、ないとは言えへんけども、

サンダンス国際映画祭で、ドキュメンタリー部門の観客賞をゲットしたり、

スピルバーグやトム・ハンクスが、本作を映画館で鑑賞しはって、絶賛したエピソードなんかを聞くと、

そういう宣伝っぽいとこも、感動に付与しとるんかもしれまへん。

みなはんも劇場へ見に行って、ご確認しておくんなまし。

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