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新作映画分析

  • 映画・音楽分析研究所 所長 宮城正樹
    1→新作含む公開前映画の批評分析を、1日1本を毎日行います。関西発なので、あえて関西弁にて批評いたします。2009年12月11日よりスタートし、5年連続を突破しましたが、2015年5月中旬より、週3~4作更新といたします。厳選した作品分析を、お楽しみください。 2→不定期となりますが、新作映画の出演者・監督・スタッフらのインタヴューや取材記事、CDアルバムやシングルのレコ評、DVD評に、小説・書籍評、各種の分析批評なんぞをいたします。

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2014年12月10日 (水)

ロシア映画「ヴェラの祈り」⇒ミステリアス家族ドラマ映画1

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ロシア映画の、21世紀の大傑作かも

世界3大映画祭の2つで受賞した、アンドレイ・ズビャギンツェフ監督作品

http://www.ivc-tokyo.co.jp/elenavera/

12月20日の土曜日から、アイ・ヴィー・シーの配給により、東京・ユーロスペースほか、全国順繰りのロードショー。

本作は、2007年製作。カンヌ国際映画祭で、主演男優賞をゲットした、本編157分のロシア映画。

明日は、同監督の「エレナの惑い」を紹介いたします。

文=映画分析評論家・宮城正樹

ロシア映画(ソ連映画含む)と聞いて、みなさんは、どないなイメージを持たれるやろか。

また、若い人たちに聞きたいんやけど、ロシア(ソ連)映画を、見たことはあるやろか。

実は、ここ最近、とゆうより、だいぶと以前から、ちゅうか、昔から、ロシア映画が、恒常的に日本公開(全国拡大系はまず、ありまへん)されとりまへん。

東西冷戦時代には、我が国が西やったために、ソ連ではかなり作られとったんやろけど、文芸大作やらしか、日本には入ってきとりまへんどした。

監督的にゆうと、個人的には、映画の教科書にも出てくる、戦争映画「戦艦ポチョムキン」(1925年製作・ソ連映画・モノクロ)などの、セルゲイ・エイゼンシュタインを始めとして、

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かなり飛んで、SF映画「惑星ソラリス」(1972年・ソ連)のアンドレイ・タルコフスキー、

軍人粛清映画「太陽に灼かれて」(1994年・ロシア&フランス)のニキータ・ミハルコフ、

21世紀では、昭和天皇を大胆に描いた「太陽」(2005年・ロシア&イタリア&フランス&スイス)の、アレクサンドル・ソクーロフくらいどした。

ほんで、本作の監督である、アンドレイ・ズビャギンツェフ監督です。

「父、帰る」(2003年・ロシア)など、家族ドラマなんやけど、

怪しきミステリアスなトーンを漂わすところで、異能の才能を発揮してはりました。

上に挙げた監督にもないところの、作品性でおましょうか。

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ミステリーな家族ドラマは、世界各国にイロイロあるかと思います。

けども、アンドレイ監督は、奇妙にも異質。

殺人事件があるわけでもなく、

但し、明日紹介する「エレナの惑い」は、完全殺人犯罪を描いてはるけども、派手な抗争があるわけでもなく、

じわーっと真綿を締めてくるような、息苦しさに遭うミステリアス度でおます。

帰ってきたオトンと息子2人との、緊張感ある関係を示した「父、帰る」。

そして、本作では、あなたの子供やないと告白し、妊娠した妻と、夫とのサスペンスあふれるシーンが、クリエイトされてまいります。

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冒頭では、どこかから逃げるように走る、カー・アクションがあります。

逃げて、弟である主人公のとこに来たのは、主人公の兄貴。

撃たれたんで銃弾を取ってくれやなんて…。

一方、主人公はヨメと2人のコドモを連れて、両親亡きあとの田舎の実家に、しばらく行かはります。

ほんで、そこで、ヨメから、他人の子を身ごもってしもた、なんて告白されはるんどす。当然、夫婦ゲンカが起こるんやけど…。

時々、うん?これは?なんて、引っかかるとこがあります。

まあ、ヨメの告白も、なんでそんなストレートにゆうのんやとか、イロイロ2人の間に関わってくる兄やんは、一体何者やねん?とか。

まあ、イロイロどす。

けども、それらのナゾは、最終的には決着するんやけど、それらが映画的な撮り方で繰り出されて、ウーンとうなってしまいまんねんで。

ロシアの壮大な風景もある、キレと美のあるロングショット、緊張感ある間合いの使い方、風などの効果音、そして、緊張感を持続させる長回し撮影やら。

ちゅうことで、明日、分析の「エレナの惑い」共々、ボクが久々に見ることができた、ロシア映画の傑作どした。

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