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新作映画分析

  • 映画・音楽分析研究所 所長 宮城正樹
    1→新作含む公開前映画の批評分析を、1日1本を毎日行います。関西発なので、あえて関西弁にて批評いたします。2009年12月11日よりスタートし、5年連続を突破しましたが、2015年5月中旬より、週3~4作更新といたします。厳選した作品分析を、お楽しみください。 2→不定期となりますが、新作映画の出演者・監督・スタッフらのインタヴューや取材記事、CDアルバムやシングルのレコ評、DVD評に、小説・書籍評、各種の分析批評なんぞをいたします。

音楽・小説分析


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2010年10月 9日 (土)

蒼井優&岡田将生の恋愛時代劇「雷桜」

「かみなりざくら」やありまへん。「らいおう」でおます。

「もののけ姫」みたいな優ちゃんが、「オレは…」なんて叫ばはります

http://www.raiou.jp/

10月オクトーバーは、フライデーの22日から、大阪・TOHOシネマズ梅田やら、全国東宝系ロードショーでおます。

文=映画分析研究所 所長 宮城正樹

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Ⓒ2010「雷桜」製作委員会

江戸時代の徳川将軍家の息子はんと、山で生きてはる野生児娘はんが、恋に落ちるとゆうお話でおます。

身分違いの恋とゆうのんは、映画ではイロイロと披露されてきよりました。でも、こういうニッポンの時代劇のノリで、描いてみはったのは、かなり珍しおます。

名作「七人の侍」(1954年製作)でも恋模様はござりましたし、ボクチンが見たなかで思い出しましても、だんなはんと下女の恋「隠し剣 鬼の爪」(2004年)の差くらいまでやったんやないかな。そやから、本作の身分差は相当なもんがござります。

しかも、岡田将生クン演じる、病身がちの草食男子系将軍候補と、「オレは」なんて言う男っぽい、男オンナな蒼井優ちゃんの恋やなんて、21世紀の今どきの恋と、そない変わらんかったりしよります。

特に、この優ちゃんの演技ぶりには目を見張らせます。写真の3枚目をご覧くだされ。これって、まさに「もののけ姫」の実写版の趣きどす。

1枚目の写真のように、馬にまたがり野山を駆け巡る、アクションなんてのは当たり前でおます。

オールド日本映画のファンやったら、ピーンとくることでおましょう。そうどす、美空ひばりお嬢やら、志穂美悦子ネーさんやらを、グググーンと思い出させてくれはります。

しかもでんな、この種の時代劇ではパターン化してる役柄、女剣士やとか、オンナ隠密の「くのいち」とかやない、オリジナルなキャラクターをば造形してはります。

時代劇感のない現代性においては、まるで大ヒットしてる「ハナミズキ」(8月7日付けで分析済みでおます)のようなノリさえござります。

時代劇は初めてやけど、廣木隆一監督の現代劇の恋愛映画センスが、遺憾なく発揮されたんやないやろか。

菜の花畑や、雷にうたれた桜をバックにした自然のなかの、2人のデート・シーンの描出やらも印象的どす。雨の日デートで、優ちゃんが「オレは…」なんて叫び、岡田クンにも叫んだらすっきりするよと、促すシーンなどもココロに残ります。

オキナワ・ロケをしたとのことどすが、本土にはないもんが映されてしまう危険性もあるのに、時代性を出すための執念をば感じたましたどすえー。

でもって、監督お得意の1分くらいの長回し撮影や、絵画的なロングショットを小刻みに挟みつつ、優ちゃんの泣きのクローズアップや岡田クンのアップを、ここぞとゆう時に繰り出さはります。

「卒業」(1967年・アメリカ映画)のように、お互いが相手の名前を呼び合うシーンの衝撃に加え、ラストには、オーそうきまっかとゆう、サプライズが用意されておますんで、楽しんでおくんなはれ。

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