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新作映画分析

  • 映画・音楽分析研究所 所長 宮城正樹
    1→新作含む公開前映画の批評分析を、1日1本を毎日行います。関西発なので、あえて関西弁にて批評いたします。2009年12月11日よりスタートし、5年連続を突破しましたが、2015年5月中旬より、週3~4作更新といたします。厳選した作品分析を、お楽しみください。 2→不定期となりますが、新作映画の出演者・監督・スタッフらのインタヴューや取材記事、CDアルバムやシングルのレコ評、DVD評に、小説・書籍評、各種の分析批評なんぞをいたします。

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2010年5月29日 (土)

香港ミステリー映画「殺人犯」

香港四天王のアーロン・クォックのアニキがチョー難解系の演技をばやらはりました

そら、もー、見てもらうしか、その凄みは分かりまへんでー

http://www.murderer.jp

6月5日のサタデーから、東京・シネマート六本木、大阪・シネマート心斎橋やらで、全国順グリのロードショーだす。配給はツインはんどす。

文=映画分析評論家・宮城正樹

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ミステリー映画でおます。刑事が主人公だす。刑事視点がメインだす。刑事の養子のコドモはんも出てきますし、刑事役アーロン・クォックのアニキの妻役、美人はんチャン・チュンニンのおネーさまも出てまいります。

殺人事件が起こって、ほんでクォックはんの相棒の刑事がえらい目に遭わはって、意識不明の重態でおます。現場に一緒にいてはった、クォックはんがえらい責められはるんどすけども、クォックはんもまた、事件に立ち合いながら、事件のことがよう分からんのでおます。そやから、事件の真相をば追究せんがためにでんな、いろいろやっていかはる話でおます。

ナンや、フツーっぽい展開やん、と思わはるかもしれまへんねんけど、コレが、ミステリー的には、ものごっつー、今までにないタイプなんでおますよ。そんなんをいちいち細かく挙げたり、シンクロナイズする作品、例えば「シャッター アイランド」(公開中)とか「エンゼル・ハート」(1987年製作・アメリカ映画)とか「メメント」(2000年・アメリカ)とか、いろいろ挙げとったら、キリもありまへん。それに加えよりまして、コドモ・ホラーな「エクソシスト」(1973年・アメリカ)やら「オーメン」(1976年・アメリカ)やらも入っておるやもしれまへん。

大人コドモとか早老病の男とか、いろいろ謎めいたんが出てきよるのですけども、やっぱり、ミステリー的キモとなるとこは違いよりました。例えば、エラリー・クイーンの推理小説「Yの悲劇」のような犯人像であったにしても、この映画はなお、ミステリー的な面白さをやめはりません。

ネタバレなんて言い方は、映画評論家筋でいえば、あんまし心地よい言い方ではないのでおますが、あえて言っておいた方がええ場合やってあるやもしれまへん。今は故人にならはりました、推理作家・都筑道夫氏の「猫の舌に釘を打て」を出ささせてもらいます。「私は探偵であり、証人であり、被害者でもあり、そして、犯人でもあります」なんて、そんな1人4役。それをば、あえて冒頭で打ち出さはって、小説やらドラマやらを紡いでいかはる方法がござるのです。

でもって、本作もそれに挑戦しはって、しかも、これまでのこの種のサスペンス・ミステリーにはない、画期的なものをクリエイトしはったのでおます。クォックはんのフツーっぽく見える怪演技ぶりは特筆もんどした。加えよりますに、グリーン系統の色使いが本作にえらい合っておました。新発見です。

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» レビュー:殺人犯 [INTRO]
『あの日に(ちょっとだけ)かえりたい』 / 今年に入ってからは、「新春特別企画・2009年マイベストムービー」に参加して以来、INTROに何にも寄稿していなかった若木でございます。急に思い立って、6月から公開される香港映画『殺人犯』について書かせてもらいます。連続猟奇殺人事件を刑事が追うと、犯人は自分だと考えなければ説明のつかない状況証拠ばかりが見つかる。刑事は次第に精神的に追い詰められ……。〈ネタバレ注意〉などと遠慮しながら書くのはイヤなので...... [続きを読む]

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