韓国映画「空を歩く少年」
自称イエス少年と、願望的自称ジャンヌ・ダルク女の物語
しかもロードムービー・スタイルで展開しよります
4月3日(サタデー)から、「真!韓国映画祭」の1本として、ナナゲイこと大阪・第七藝術劇場でロードショーのあと、全国各地へ回る予定でおます。キノアイはん、シネマスコーレはん、シネマコリアはんの3社が、この映画を共同配給してはります。
文=映画分析評論家・宮城正樹
ロードムービーだす。バイク便のバイトやってはるオネーさん(ホ・イジェ)が、請け負わはったのは、何と写真の男ん子の配達でおます。でも、その配達がロードになるんやおまへん。
何や知らん愛人みたいな女の人が、少年と2人で住んではるんでおますけど、その少年を、ある人のとこへ配達してくれっちゅう依頼でおまして、しかも、その父親らしき人物はんは、結婚式の最中とゆうイントロの設定でおます。
でも、父・愛人・愛人の子とゆうこの設定は、実は、勘違いなんです。それは、最後まで見はったら明らかになるのでおますけど、結局、その父らしき人は受け取りを拒否し、女のとこへ返送してくれと言わはります。
でもって、少年はオネーさんに、どこかここじゃないところへ連れて行ってと言い、オネーとの、ロードムービーの始まり、始まりとなりよります。
でもって、見出しにも書きました通りでおまして、片や自称イエス・キリスト、片や消極的なジャンヌ・ダルクとゆうことなんですよ。
ロードムービーとゆうのは、これまで数限りなく出てきておまして、100作以上は優に越えておますでしょう。ロードムービーにすれば、ドラマ性も高まり、終盤に近づくにつれて、ハラハラドキドキ度が増していくような仕掛けになっておますが、まあ、本作もそんな1本ではおます。
そんな中で、ヤッパ重要なんは、そのロードするところの人の組み合わせでおましょう。みなさんは、いかがでおますか。家族一同やら、父子、母子、兄弟、姉妹なんぞの家族から2人選択版とか、まあ、1人で旅する場合もありますし、友達同士、いろんなグループやら、いろいろございます。
家族とゆうのは、ある意味で感動的な着地へと持っていけそうなカンジでおますけど、こういうひょんなることで、出会ったばかりの2人のロードムービーとゆうのもまた、オツなもんでおます。
ボク的には、男同士の「スケアクロウ」(1973年製作・アメリカ映画)とか、サギ師と少女の「ペーパー・ムーン」(1973年・アメリカ)とかが凄くスキでおます。
本作の、若いオネーさんと少年とゆう組み合わせもまた、ある意味ではそう快な関係でおました。若いから母性を発揮したりもせえへんし、山やら海やらで自由ホンポーに遊ばはるし、擬似イエス少年は聖書を暗記してて、みんなを前に演説するっちゅうシーンもありまんねん。
ロードムービーの先、到着点にもサプライズがあり、また、到着して以降もサプライズが続くとゆう展開が待っておます。少しでもロードムービーの、新味を打ち出そうやないかいな、とゆう意欲の感じられよる作品でおました。
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