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新作映画分析

  • 映画・音楽分析研究所 所長 宮城正樹
    1→新作含む公開前映画の批評分析を、1日1本を毎日行います。関西発なので、あえて関西弁にて批評いたします。2009年12月11日よりスタートし、5年連続を突破しましたが、2015年5月中旬より、週3~4作更新といたします。厳選した作品分析を、お楽しみください。 2→不定期となりますが、新作映画の出演者・監督・スタッフらのインタヴューや取材記事、CDアルバムやシングルのレコ評、DVD評に、小説・書籍評、各種の分析批評なんぞをいたします。

音楽・小説分析


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2010年3月10日 (水)

韓国映画「飛べ、ペンギン」

演技派女優ムン・ソリ、哀愁演技ソン・ビョンホが渋いわー

コレって、昭和末期のニッポンとかぶりまへんか?

http://cinemakorea.org/rkcf/

「真!韓国映画祭」の1本として、4月3日(サタデー)より、大阪の十三(じゅうそう)の第七藝術劇場にて上映後、全国各地へ回る予定でおます。キノアイ・シネマスコーレ・シネマコリアの共同配給だす。

文=映画分析評論家・宮城正樹

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教育ママゴン、毎夜のようにやってはる会社の飲み会、家に帰りたくない課長とのお付き合い、老夫婦のどうでもええことやのに、それが大ゲンカに発展する展開やら…。これって、1970年代から1980年代の昭和時代のニッポンに、モロにかぶってるようにボクは思たんやけど、どないかなー。

しかも、10代ははずしてるけど、世代別にドラマをオムニバス風に展開し、さらに群像劇スタイルも構築しはるのでおますよ。今でゆうアラフォー世代の夫婦とコドモ、アメリカ留学の2人のコドモに付いていってはる妻と離れ、逆単身赴任ジョータイになってはる夫役ソン・ビョンホはんの、アラフィフ50歳前後世代、でもって、後期高齢者な老夫婦。

いろんなドラマの継ぎ目みたいなカンジで、公務員たちの、ある課の群像ドラマがあり、ランチタイムの会食をはじめ、ある意味で飲み会映画かいなと、思えるくらいの夜の付き合いシーン、カラオケ・シーンなどが、続きよるのです。ここでは、20代、30代の人たちのお話がメインで展開しよります。

このあたりのノリは、まさにニッポンのサラリーマン映画、例えば、「釣りバカ日誌」シリーズ(1988年~2009年製作・日本映画)の宴会シーンなんかを想起させよります。

最初のお話は、息子を教育する教育ママゴンのドラマでおます。このママゴンに、韓国映画界の金メダル級の演技派女優ムン・ソリが演じはりました。身障者やら肝っ玉かーさんやら、インパクトある演技で有名なのでおますが、今作では、ホンマにコレまでと違いよりまして、メッチャ自然体やと思います。ああ、ムン・ソリのネーさんは、いつもはこんなん、なんやろなーってカンジでおますか。

そのママゴンは市役所に勤めてはりまして、チーフやってはります。で、ドラマ視点はチェンジし、市役所のとある一課の群像ドラマへとなります。そして、そこにいてはる課長はんを脇にして、新人はんやら中堅クラスの人たちのドラマが、繰り広げられるっちゅうほどではないけど、あります。

で、課長サイドへと話は流れ、課長一家の話から、課長の両親・老夫婦の話へとチェンジ、チェンジしていきよります。

巧妙でおます。こういうさまざまな人たちのドラマを、よどみなく見せていく群像劇とゆうのんは、映画を作る側としては、最も難解なものの1つなんでおます。ともすると、バラバラなカンジになってしもたり、映画としてのトータル感が薄かったりしよるのです。

ところが、本作は、同じくムン・ソリはんが出てはった「家族の誕生」(2006年・韓国)並みに、見たあとの統合感・着地感が、フィギュアスケートでゆうたら「レベル・フォー」のラインでおました。

セピア照明のもと、いろんな出演者たちがシャル・ウィー・ダンスする、ラストのタイトル・ロールが、トータル感に拍車をかけはります。いろんな世代の人間ドラマが、一体となる瞬間でおました。五輪語録では、チョイ古いやもしれまへんが、あー、チョー、キモチイイー、でおました。

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